ユーロネクスト・リスボン

ユーロネクスト・リスボンについて

ユーロネクスト・リスボン（Euronext Lisbon）は、ポルトガルのリスボンに位置する証券取引所であり、ユーロネクストがその運営を行っています。この取引所では、様々な金融商品の取引が行われており、個々の投資家や法人のニーズに応える場として重要な役割を果たしています。

取引商品の種類

ユーロネクスト・リスボンでは、株券をはじめ、法人および個人向けの債券、配当型債券、ワラント債、転換社債型新株予約権付社債、ユニット・トラスト、公債など、さまざまな金融商品が取引されています。特に、BVL一般指標が政府の取引指標として機能しており、ポルトガル国内の上場企業を網羅したデータを提供しています。取引の決算はT+3（取引日から3日後の決済）となっています。また、デリバティブ商品に関しても包括的であり、PSI-20証券指標や長期利息の先物、リスボン3カ月先物、商品先物取引、オプション取引などが取り扱われています。取引時間は、中央ヨーロッパ時間で月曜日から金曜日の9:00から17:30までとなっています。

沿革

ユーロネクスト・リスボンの歴史は1769年にさかのぼります。その年、リスボンのコメルシオ広場で、リスボン証券取引所（Bolsa de Valores de Lisboa）の前身となるAssembleia dos Homens de Negócioが開設されました。さらに、1891年にはポルト証券取引所（Bolsa de Valores do Porto）がポルトで創設され、ポルトガルの金融市場はますます発展していきました。

しかし、1974年のカーネーション革命を受けて、両証券取引所は一時的に閉鎖に追い込まれました。この期間を経て、1976年に再開された後、ポルトガルの金融市場は徐々に正常な運営を再開していきます。2002年には、Bolsa de Valores de Lisboa e Porto (BVLP)がユーロネクストに統合され、ユーロネクスト・リスボンが発足しました。

BVLPは、1990年代の構造改革によって成立したポルトガル証券取引所でした。2001年末には、BVLPの正規市場に65社が上場し、総時価総額は961億ユーロに達しました。特に2001年には470万件の先物取引及びオプション取引が行われ、この取引所の重要性が高まりました。

2007年にユーロネクストがNYSEグループと合併したことでユーロネクスト・リスボンはNYSEユーロネクストの一部となりますが、2013年にIntercontinental Exchange Inc.によって買収された後、2014年にはユーロネクストが独自の運営に戻りました。

現在の状況

現在、ユーロネクスト・リスボンは、ポルトガル国内における貴重な資本市場であり、投資家や企業に対して幅広い商品とサービスを提供しています。国際的な経済環境の中で、引き続き重要な役割を果たすことが期待されています。公式ウェブサイトで最新情報をチェックすることができます。

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