ユーロビジョン・ソング・コンテスト1957

ユーロビジョン・ソング・コンテスト1957：第2回大会の詳細

[1957年]]3月3日、西ドイツ・フランクフルトのヘッセン放送スタジオで、第2回ユーロビジョン・ソング・コンテストが開催されました。製作は[[ドイツ公共放送連盟]ヘッセン放送(hr)が担当し、司会は女優のアナイド・イプリチャンが務めました。放送時間は1時間10分でした。

西ドイツ開催の経緯

初回開催国であり、優勝国でもあったスイスが、2年連続の自国開催に難色を示したため、参加国の持ち回り開催が検討されました。西ドイツが立候補した結果、1957年はフランクフルトでの開催が決定しました。前年の優勝国が次回の開催国を務めるという原則は、この時点では正式決定ではなく、翌年から施行されることになりました。

参加国と放送ネットワーク

10ヶ国11社が参加しました。

ドイツ公共放送連盟 (ドイツテレビジョン)
オーストリア放送協会
SRデンマーク国営放送
英国放送協会 (TV1,ライトプログラム)
NTS オランダ・テレビ協会
NIRベルギー国営放送協会オランダ語放送
INRベルギー国営放送協会フランス語放送
CLT テレ・ルクセンブルク
RTFフランス国営放送
スイス放送協会 (tsrテレヴィジオン・スイス・ロマンド※フランス語のみ)
イタリア放送協会 (国民テレビ)

括弧内数字は参加回数を示しています。

規則の変更点

前回からの主な変更点は以下の2点です。

1. 1国1曲の限定： 演目が1国1曲に限定されました。ただし、アーティストはソロ歌手だけでなく、デュオでの参加も可能になりました。
2. 投票方式の透明化： 公正を期すため、全ての投票先・投票元の内訳を公表することになりました。各国の審査員は10名で、自国内で中継放送を鑑賞の上、1人1票ずつ投票しました。投票先は自国以外に限定されました。各放送局は、票の集計結果を会場に電話で連絡し、派遣されたコメンテイターが口頭で発表しました。これは国際電話が使用される初めての試みとなりました。

印象的な演出

ドイツ代表のマーゴット・ヒールは、曲名にちなんで電話機を小道具として舞台に設置し、架空の審査員に投票を呼びかけました。
デンマーク代表のビルテ・ヴィルケ&グスタフ・ヴィンクラーは、男女デュオとして初の参加となり、歌詞の内容に合わせた船乗りの制服で登場しました。歌い終わった後には、11秒間のキスを披露し、進行スタッフを唖然とさせ、演目終了のサインを出すのを忘れさせたほどでした。
イタリア代表ヌンツィオ・ガロの曲「ギターの弦」の演奏時間が5分09秒と長すぎたため、「演目は最大3分以内」という規則が設けられ、翌年以降に施行されることになりました。

結果

オランダのコリー・ブロッケンが優勝しました。彼女は全ての国から票を獲得し、スイスから7票、オーストリーから6票、ベルギーから5票、フランスから4票、デンマークとルクセンブルクから各3票、イギリス、ドイツ、イタリアから各1票を得ました。

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