ユーロビジョン・ソング・コンテスト2004

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2004：新たな時代の幕開け

第49回ユーロビジョン・ソング・コンテストは、2004年5月にトルコのイスタンブールで開催され、音楽の祭典として世界中の注目を集めました。本大会は、参加希望国の増加に対応するため準決勝が導入されたり、視聴者投票が全面的に採用されたりと、ユーロビジョンの歴史において重要な転換期となりました。

大会概要

日程: 準決勝：2004年5月12日、決勝：2004年5月15日
開催地: トルコ、イスタンブール、アブディ・イペクチ・アリーナ
プレゼンター: コルハン・アベイ、メルテム・クンブ
製作: TRT トルコ国営放送

準決勝の導入と参加国の増加

参加希望国が36ヶ国に増加したため、決勝への出場権を争う準決勝が初めて導入されました。準決勝では、上位10ヶ国が決勝に進出できる一方、前年の上位10ヶ国と、EBU（欧州放送連合）への資金拠出額が大きい「ビッグ4」（ドイツ、イギリス、スペイン、フランス）は、自動的に決勝への出場権を獲得できるというルールが設けられました。

投票方式の変更と視聴者参加の拡大

この大会から、全ての国で一般視聴者からのテレヴォート（電話投票、eメール投票）が導入されました。各国の視聴者は、楽曲のパフォーマンスを見て投票し、その集計結果に基づいて各国が12点、10点、8点…と採点します。会場での得点発表は、従来英仏2言語で行われていましたが、時間短縮のため1言語に統一されました。

ただし、フランス、ポーランド、ロシアの3ヶ国は準決勝を放送しなかったため、準決勝での投票は行われませんでした。また、投票の公平性を保つため、準決勝の結果は決勝当日まで公表されませんでした。

放送事故と政治的背景

準決勝では、トルコ国営放送がスロベニア代表の出場時間に誤ってCMを流してしまうという放送事故が発生しました。このため、トルコ国内ではスロベニアの楽曲が放送されませんでした。

また、投票結果発表の際に、キプロスが地図上で省略されるという出来事がありました。これは、トルコがキプロス北半分を国家として承認していないという政治的な背景によるものです。

大会の結果

（結果は省略。必要に応じて追記してください）

その他の情報

大会の公式サイトが開設され、より多くの情報がオンラインで提供されるようになりました。
各楽曲の歌詞は、Diggiloo Thrushなどで確認できます。

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2004は、新たな試みと出来事が満載の大会でした。参加国の増加に対応するための準決勝の導入、視聴者投票の全面的な採用は、ユーロビジョンがより多くの人々を巻き込む、グローバルなイベントへと進化していく上で重要な一歩となりました。一方で、放送事故や政治的な背景も垣間見え、単なる音楽の祭典にとどまらない、複雑な側面も持ち合わせていることを示唆する大会となりました。

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