ユーロビジョン・ソング・コンテスト2006

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2006：アテネ大会

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2006（第51回）は、ギリシャの首都アテネにあるオリンピック・インドア・ホールで開催されました。この会場は、2年前の夏季オリンピックでも使用された場所です。

開催概要

• - 準決勝: 2006年5月18日（木）
• - 決勝: 2006年5月20日（土）
• - 放送局: ΕΡΤギリシャ国営放送
• - プレゼンター: マリア・メヌーノス、サキス・ルーヴァス
• - 使用言語: ギリシャ語、英語、フランス語
• - テーマ: "Feel The Rhythm"

参加国

アルメニアが初参加を果たしましたが、オーストリアとハンガリーは不参加となり、参加国数は38ヶ国に減少しました。セルビア・モンテネグロは、代表選考を巡る対立が国家問題に発展する恐れがあったため、参加を見送りました。その結果、前年11位だったクロアチアが繰り上げで決勝に進出しました。なお、セルビア・モンテネグロは投票のみに参加し、公式記録では準決勝最下位となっています。

また、この大会ではマケドニア呼称問題により、「マケドニア共和国」は「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」と呼称されました。

ブーイング事件

アイスランド代表のシルビア・ナイトが、スウェーデン代表のカローラを侮辱する発言を繰り返したことが報じられ、問題となりました。シルビアは会場から激しいブーイングを浴び、準決勝で敗退しました。

投票方式

前年同様、一般視聴者からの電話投票・Eメール投票を受け付け、各国は集計結果の高い順に12,10,8-1点として採点しました。ただし、参加国が多いため、7点以下の点数はコンピューターで集計した結果を表示し、8点以上の点数のみを口頭で発表する形式に変更されました。テレボーティングは、モナコとアルバニアを除く全ての国で採用され、2国は審査員が配点を行いました。

決勝結果

優勝は、フィンランド代表ローディの「ハード・ロック・ハレルヤ」でした。彼らは素顔を明かさないことをポリシーとしていたため、怪物の扮装をしていました。この奇抜なスタイルは、フィンランド国内でも賛否両論を巻き起こし、大統領に抗議の電話をかける人もいたそうです。また、大会でも司会者に冷遇されたり、フランス語放送のコメンテイターから暴言を吐かれたりするなど、逆風が吹きました。しかし、視聴者はローディを面白がって支持し、特にフランス語圏に反感を感じていた北欧各国や、フィンランドと仲の良い隣国エストニア、そしてポーランドとイギリスが12点満点を投票しました。

結果として、1961年から出場するも、常に下位に低迷してきたフィンランドに初の優勝がもたらされました。一方、ベルギー代表は大スターがまさかの準決勝敗退、永久シード国フランスも22位と振るわず、フランス語コメンテイターは視聴者に謝罪する事態となりました。

「ハード・ロック・ハレルヤ」はセールスも好調で、本国チャートで1位、放送していなかったオーストリアで2位、そしてベルギーでも2位を記録しました。

決勝・得点表

(省略)

歌詞

各曲の歌詞については以下を参照のこと

Diggiloo Thrush

出典

英語版・フランス語版・ドイツ語版ウィキペディア

外部サイト

Eurovision.tv - 公式サイト

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