ユーロビジョン・ソング・コンテスト2016

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2016：ストックホルム大会の詳細

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2016（第61回）は、2016年5月にスウェーデン・ストックホルムのグローブ・アリーナで開催されました。前年のユーロビジョン・ソング・コンテスト2015でスウェーデン代表モンス・セルメルローが優勝したことにより、スウェーデンが主催国となりました。スウェーデンでの開催は6回目、ストックホルムでの開催は3回目、グローブ・アリーナでの開催は2000年以来2度目です。

大会の概要

準決勝は5月10日と12日、決勝は5月14日に開催され、ペートラ・メーデとモンス・セルメルローが司会を務めました。今大会には43か国が出場し、2008年大会、2011年大会と並んで過去最多となりました。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、ウクライナが復帰し、ポルトガルは不参加となりました。

会場

グローブ・アリーナは1万6千人を収容可能で、2000年大会でも会場となりました。スウェーデン・テレビは、当初テレツー・アリーナを検討していましたが、他の都市や会場からの立候補も受け付け、最終的にグローブ・アリーナに決定しました。

会場選定の要件は以下の通りでした。

大会の数週間前から会場を使用可能であること
記者会見場が設置可能であること
会場周辺に十分なホテル・寝床数があること
主要空港へのアクセスが良好であること

形式

日程は2015年3月16日に発表され、準決勝と決勝の日程が決定しました。また、大会の開始時刻は中央ヨーロッパ夏時間21時から20時への前倒しが検討されましたが、最終的には従来通り21時となりました。

準決勝を経ずに決勝に出場できる国（Big5および主催国）は、準決勝中にビデオクリップの代わりにリハーサル映像が使用されました。

主要メンバーは、製作総指揮にJohan BernhagenおよびMartin Österdahl、制作首班にTobias Åberg、演出にスヴェン・ストヤノヴィッチ、制作にChrister Björkmanが選出されました。

新たな投票方式

1975年以来となる投票方式の改訂が行われ、各国は審査員と視聴者それぞれに1点〜8点、10点、12点を投票します。審査員票の加算後、視聴者票の合計が少ない順に発表されます。準決勝では順位や得点は伏せて発表されます。

審査員票が無効と判断された場合、大会諮問団が事前に選定した他国の審査員による投票をもとに、当該国の審査員票を算出することになりました。この変更に対し、サンマリノのような小国には不利であるとの批判もありました。

司会

モンス・セルメルローとペートラ・メーデが司会を務めました。

準決勝の組分け

出場各国がどちらの準決勝に参加するかは、2016年1月25日にストックホルム市庁舎にて決定されました。過去の投票傾向をもとに国々をグループ分けし、ブロック投票の影響力を下げる試みが行われました。

開幕及び幕間の演出

準決勝1の開幕では、モンス・セルメルローが優勝曲「Heroes」を歌いました。準決勝2では、モンス・セルメルローとペートラ・メーデがコメディ作品を演じました。決勝の開幕では、ファッションショー形式で出場各国のアーティストが紹介されました。

決勝の幕間では、ジャスティン・ティンバーレイクが新曲を披露する予定でしたが、権利上の問題で準決勝1の演技に置き換えられました。また、ユーロビジョンの過去の出場曲のモチーフを多数使用した寸劇や、サラ・ドーン・ファイナーによるコメディなども行われました。

出場国

43か国が出場し、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ブルガリア、クロアチア、ウクライナが復帰しました。オーストラリアは通常の出場国として参加し、ポルトガルは不参加、ルーマニアは出場が認められませんでした。

再出場のアーティスト

過去にユーロビジョン・ソング・コンテスト出場経験を有するアーティストが7人出場しました。

結果

準決勝1、準決勝2を経て、決勝が行われました。

その他の国

欧州放送連合の正会員である放送局に限り、ユーロビジョン・ソング・コンテストに参加できます。モロッコ、チュニジアなど、不参加の理由を明らかにしなかった国もありました。

もう一度検索

ユーロビジョン・ソング・コンテスト2016