ヨアン・モンカダ

ヨアン・マヌエル・モンカダ・オリバレス

ヨアン・マヌエル・モンカダ・オリバレス（Yoan Manuel Moncada Olivares）は、1995年5月27日にキューバ共和国のシエンフエゴス州アブレウスで生まれたプロ野球選手であり、現在はMLBのシカゴ・ホワイトソックスに所属する内野手です。右投両打の選手として、特に三塁手として知られています。彼の愛称は「ジョジョ」です。

経歴

キューバでのプレー

モンカダは、キューバの国内リーグであるセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボルのエレファンテス・デ・シエンフエーゴスでプレーしていましたが、2014年7月にグアテマラに亡命しました。キューバからの国外脱出は通常、不正手続きが必要ですが、モンカダはアルゼンチンとアメリカの二重国籍を持つ女性と結婚し、妻との面会を名目に正規の査証を取得しました。

レッドソックスでの契約

2015年3月12日、モンカダはボストン・レッドソックスと3150万ドルの契約を結び、マイナー契約として入団しました。入団時の背番号は22でした。この年、キューバの選手に対する規制が撤廃され、モンカダの契約は撤廃後初めてのものとなりました。彼は傘下のA級グリーンビル・ドライブで81試合に出場し、打率.278、8本塁打、38打点、49盗塁という成績を残しました。

2016年シーズン前には、MLB.comによるプロスペクトランキングで5位に選ばれ、9月2日にメジャー昇格を果たしました。初出場の試合ではオークランド・アスレチックスと対戦しました。

ホワイトソックス時代

2016年12月にはクリス・セールとのトレードでシカゴ・ホワイトソックスに移籍し、プロスペクトランキングでは開幕前に2位となります。2017年には正二塁手として54試合に出場し、打率.231、8本塁打、22打点を記録しました。

2018年は149試合に出場し、リーグ最多の217三振を記録してしまいますが、打撃は打率.235，17本塁打、61打点、12盗塁をマークしました。守備面では若干改善しつつも課題を抱えました。

2019年にはポジションを三塁に完全にコンバートされ、攻守共に安定した成績を見せ、打率.315で25本塁打、79打点を記録しました。この年は選球眼も良く、出塁率も367を超えました。

2020年にはホワイトソックスと5年7000万ドルの契約を延長しました。契約内容にはMVP投票による出来高も含まれており、選手としての期待の高さが伺えます。

成績と受賞歴

モンカダはこれまでに複数の記録を残しており、2016年にはオールスター・フューチャーズゲームのMVPにも選ばれました。また、2023年のWBC（三国間ワールド・ベースボール・クラシック）でもオールWBCチームに選出されています。

通算成績

彼の通算成績は2024年度シーズン終了時点で良好であり、特に三塁手としての守備においても存在感を発揮しています。MLBにおいて左右打席からの本塁打を記録していることも、彼の多才さを示しています。

モンカダの今後の活躍にも期待が寄せられており、さらなる成長を期待する声が多くあります。

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