ヨカグラ

ヨカグラ（Yokagura）

2013年4月30日に生を受けた日本の競走馬。

馬名の由来は「夜神楽」。

主な勝ち鞍は2018年の小倉サマージャンプ（J・GIII）。

経歴

ヨカグラは、2015年8月16日に札幌競馬場で行われた2歳新馬戦で競走馬としてのキャリアを開始。このデビュー戦では3着となりました。その後も勝利を挙げるには時間を要し、初勝利を飾ったのは翌2016年7月、3歳未勝利戦でのことでした。これが13戦目での待望の白星となりました。

しかし、クラスが上がると500万下条件では苦戦が続き、打開策として去勢手術も施されました。4歳となった2017年の6月からは、主戦場を障害競走へと移すことになります。

障害転向後もしばらく勝利から遠ざかっていましたが、2018年2月、転向から7戦目にして障害初勝利を挙げました。これは平地の未勝利戦以来、実に1年7ヶ月ぶりの勝利でした。

この勝利で勢いに乗ると、続くオープンクラスの障害レースも制し、連勝を達成。この後、初めての重賞挑戦として京都ハイジャンプ（J・GII）に出走しましたが、ここでは7着に敗れました。

態勢を立て直し、同年6月のオープンレースで障害3勝目をマーク。そして次走に選んだのが、夏の小倉で行われる小倉サマージャンプ（J・GIII）でした。

迎えた小倉サマージャンプでは、レース序盤は中団よりやや後方で脚を溜め、向こう正面から徐々に進出を開始。最後の3コーナーで先に抜け出した先頭馬に並びかけ、一気に先頭に躍り出ると、そのまま後続の追撃を振り切りゴール板をトップで駆け抜けました。この勝利がヨカグラにとって初の重賞制覇となり、障害馬としての能力を高く示す結果となりました。

重賞連勝を目指して出走した東京ハイジャンプ（J・GII）では、直線で他馬が落馬するアクシデントが発生。その影響もあってか、惜しくもサーストンコラルドに次ぐ2着に敗れ、連勝はなりませんでした。

6歳となった2019年のシーズンは、前年11月に発症した右前脚の屈腱炎により長期休養を余儀なくされました。復帰はシーズン終盤の11月。

復帰後、J・GI初挑戦となる年末の中山大障害に出走しました。このレースの結果は7着。この中山大障害を最後に、競走馬を引退することが発表されました。

引退後

現役を引退したヨカグラは、滋賀県甲賀市水口町にある水口乗馬クラブにて乗馬として新たな道を歩み始めました。

しかし、2023年4月時点の日本馬術連盟の乗用馬名簿からはその名前が削除されており、その後の消息については明らかになっていません。

血統背景

ヨカグラの血統には、活躍馬が多く名を連ねています。

祖母には、1995年の優駿牝馬（オークス）と1996年のエリザベス女王杯を制した名牝ダンスパートナーがいます。
伯父（母の兄）には、2012年の中山記念と中山金杯を制したフェデラリストがいます。
また、姪（姉妹の子）には、2025年のフローラステークスと優駿牝馬を制したカムニャックがいます。

これらの血統背景は、ヨカグラが持つポテンシャルを示す一因と言えるでしょう。

参考文献

JBISサーチ
* netkeiba.com

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