ヨシュコ・グヴァルディオール

ヨシュコ・グヴァルディオル：クロアチアの新星DF

ヨシュコ・グヴァルディオル（Joško Gvardiol）は、2002年 1月23日生まれ、クロアチア・ザグレブ出身のプロサッカー選手です。現在はプレミアリーグの強豪、マンチェスター・シティFCに所属し、クロアチア代表としても活躍しています。ポジションは主にディフェンダー（DF）を務めます。

プロとしてのキャリア

ユース時代

グヴァルディオルは、アマチュアサッカー選手であった父親の影響を受け、7歳でNKトレシュニェヴカでサッカーを始めました。その才能は早くから注目され、NKロコモティヴァ・ザグレブとNKディナモ・[[ザグレブ]]が獲得に興味を示す中、家族の協議を経てディナモ・ザグレブに加入しました。

当初はセントラルミッドフィールダーとしてプレーしていましたが、ダリボル・ポルドルガチュ監督によってセンターバックにコンバートされました。このコンバートが転機となり、その後の活躍に繋がります。コンバート後、マンチェスター・シティFC、リール、ボルシア・ドルトムント、RBライプツィヒ、アヤックス・アムステルダム、インテルナツィオナーレ・ミラノ、ASローマなど、ヨーロッパの多くの強豪クラブが彼に関心を寄せました。2018-19シーズンにはUEFAユースリーグで主力として活躍し、トップチームのネナード・ビェリツァ監督からも注目され、2019年夏のプレシーズンにはトップチームに招集されました。プレシーズンマッチでは初得点も記録しています。

ディナモ・ザグレブ時代

2019年10月18日、プルヴァHNL（クロアチア1部リーグ）でトップチームデビューを果たしました。11月2日には早くも初得点を記録し、クラブ史上6番目の若さでのリーグ戦得点記録となりました。2020年6月25日には5年契約を締結。しかし、7月5日のHNKリエカとのダービーマッチでは、オウンゴールを記録してしまい、チームは敗北、監督交代の一因となってしまいました。

2020年8月26日のUEFAチャンピオンズリーグ予選では、PK戦で勝利に貢献するなど、重要な局面で活躍を見せました。同年、リーズ・ユナイテッドFCから2200万ユーロのオファーが届きましたが、彼はこれを拒否しました。9月16日のUEFAチャンピオンズリーグ予選では、自身のミスから失点し、チームはUEFAヨーロッパリーグ予選に回ることになりました。しかし、同月28日にはRBライプツィヒへの移籍が決定し、1600万ユーロ＋出来高というクロアチアの10代選手としては歴代最高額の移籍金となりました。10月22日にはUEFAヨーロッパリーグに初出場、11月には新型コロナウイルス陽性反応が出たため、一時的に戦列を離れることになりました。

RBライプツィヒ時代

2021年7月、RBライプツィヒに正式に移籍。ブンデスリーガでその才能を発揮しました。

マンチェスター・シティ時代

2023年8月5日、マンチェスター・シティFCへ完全移籍を果たしました。移籍金は7700万ポンド（約140億円）とされ、ディフェンダーとしては史上2番目の高額移籍となりました。これにより、グヴァルディオルの才能が世界的に認められたことになります。

代表経歴

U-14代表から各年代のクロアチア代表に選出されています。U-21代表では2019年11月にデビューを果たし、2020年10月には得点も記録しています。2021年にはEURO2020のメンバーに選出され、2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会では、準決勝でリオネル・メッシに翻弄される場面もありましたが、3位決定戦では先制ゴールを決め、チームの3位入賞に貢献しました。

プレースタイルと人物

グヴァルディオルは、優れた身体能力とボールコントロール、冷静な判断力を併せ持つセンターバックです。また、左足の精度も高く、攻撃の起点にもなれます。ユース時代には、そのプレーぶりから「小さなペップ」と呼ばれていました。マンチェスター・シティでは、当時彼を「小さなペップ」と呼んでいたペップ・グアルディオラ監督の下でプレーしています。

個人成績

2023年5月20日現在のクラブでの個人成績と、代表としての出場試合数、得点数は以下の通りです。

クラブでの個人成績は割愛
クロアチア代表：27試合2得点（2021年 - 2024年1月1日現在）

主な出場大会

U-21クロアチア代表
UEFA U-21欧州選手権2021 (ベスト8)
クロアチア代表
UEFA EURO 2020 (ベスト16)
* 2022 FIFAワールドカップ (3位)

まとめ

ヨシュコ・グヴァルディオルは、若くして才能を開花させ、ヨーロッパのトップクラブで活躍するクロアチアのスター選手です。マンチェスター・シティFCでの今後の活躍と、クロアチア代表としての更なる飛躍が期待されます。

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