ヨスバニ・ペラサ

ヨスバニ・ペラサ：キューバの野球界で輝いた捕手

ヨスバニ・ペラサ・マリンは、1978年10月25日にキューバのピナール・デル・リオ州に生まれた元野球選手です。彼は主に捕手として知られ、右投右打でプレーしました。ペラサは、キューバ国内リーグのセリエ・ナシオナル・デ・ベイスボル（SNB）で、1997-1998シーズンにベゲーロス・デ・ピナール・デル・リオでキャリアをスタートしました。

当初のキャリアでは、捕手としての出場機会が限られていたため、彼はその巨体を活かし、指名打者として活躍していました。しかし、2000-2001シーズンでは打率.333を記録し、初めての2桁本塁打となる12本を放つなど、徐々にその存在感を示しました。特に、2003-2004シーズンには67打点を挙げて打点王に輝き、彼の打撃能力が全国的に認知されることとなりました。

その後、若手選手たちの活躍もあり、彼は2004-2005シーズンから正捕手としての地位を確立しました。当初は守備に不安があり国際大会への出場が少なかったものの、少しずつ信頼を獲得していきました。特にロッテルダム国際野球大会では、2007年に四番・正捕手として出場し、打率.419、31打数13安打、3本塁打、18打点、2盗塁を記録して、見事MVPに輝く活躍を見せました。この年には、台湾で開催された第37回IBAFワールドカップでも初めてA代表に選ばれ、キューバ国内リーグでもキャリアハイの打率.336、25本塁打を記録しました。

しかし、2008年の北京オリンピックの代表メンバーには選ばれず、2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラシックでは再びキューバ代表としてプレーしました。ペラサは、2014-2015シーズンまでベゲーロス・デ・ピナール・デル・リオで主力として活躍しましたが、2015年3月に人身売買に関与したとして逮捕され、キューバ国内リーグから追放されました。彼のリーグ通算成績は、打率.298、1,327安打、249本塁打という素晴らしいものでした。

その後、2016年にはイタリアに移り、セリエA2のカステナーゾ・ベースボールに加入しました。ここでは、2018年までの3年間で打率.432、172安打、26本塁打、131打点を記録して活躍しました。2019年にはチームが1部に昇格し、22試合に出場、打率.253、2本塁打、7打点という成績を記録しました。

2020年からはチームのコーチ職に就き、2021年からは監督として新たな挑戦を続けています。ペラサの野球人生は、様々な経験を経て、現在も彼が愛する野球と共に歩んでいることを示しています。彼の功績は、キューバおよび国際野球界において大きな存在感を放っており、多くのファンに愛され続けています。

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