ヨドコウ

株式会社ヨドコウの概要

株式会社ヨドコウ（YODOKO, Ltd.）は、1935年に大阪市中央区南本町に本社を構える日本の鉄鋼メーカーです。もともと「株式会社淀川製鋼所」として知られており、創業は淀川沿いの工場から始まりました。最初は溶融亜鉛めっき鋼板の生産をうけて立ちましたが、現在の製品ラインには鋼板、建材、エクステリア、ロール、グレーチングなど、様々なアイテムが含まれています。

特に家庭用および業務用のヨド物置シリーズやカラー鋼板の製造に注力しており、業界内で最も高いシェアを持っています。これらの製品は、関西国際空港や京セラドーム大阪、さいたまスーパーアリーナなどの重要な建物にも使用されています。2000年代に入ると、家庭用台所商品（レンジ台など）の生産を中止しましたが、依然として多岐にわたる事業を展開しています。台湾にも製造拠点を持ち、盛餘（センユースチール）という工場を運営しています。また、今後は2025年に「株式会社ヨドコウ」として商号変更する予定です。

沿革

株式会社ヨドコウの歴史は1935年まで遡ります。その年、淀川製鋼所として設立され、1949年には株式公開を果たしました。1957年には寿工業の泉大津工場を買収し、業務を拡大しました。1987年からは台湾の盛餘に資本参加し、1994年に全株式を取得。その後、1995年にはマレーシアに新たな子会社を設立、1997年には台湾の子会社が株式を上場するなど、国際的にも事業を広げています。

2001年には大阪ヨドハンと合併し、その後も活動を活発にしながら多くの関連会社を設立してきました。2013年からは太陽光発電システムを用いた売電事業も開始し、現在も成長を続けています。

スポンサー活動

関連企業や活動を支援するため、テレビCMやラジオ番組にスポンサーとして参加しています。特に、「森本毅郎・スタンバイ！」というTBSラジオの番組や高知放送ラジオの時報スポンサーなど、様々なメディアで存在感を示しています。過去には多くの有名番組にもスポンサーとして名前があり、「新婚さんいらっしゃい!」では「ヨド物置でお馴染みのヨドコウ」として知られていました。

企業文化

ヨドコウのキャッチフレーズは「スチール!&アイデア!」で、2000年から赤塚不二夫のキャラクターを起用したCMを展開しています。また、社会貢献の一環として、呉ラグビー部の活動や地域社会への支援も行ってきました。

不祥事

ただし、ヨドコウには不祥事も存在します。2004年から2006年にかけて、ヨド物置が子供や高齢者が閉じ込められる事故が発生しました。これを受け、対象製品に対する改修や告知CMの放送が行われるなど、企業としての責任を果たそうとする姿勢が見受けられます。

まとめ

ヨドコウは、日本の鉄鋼メーカーとしての地位を確立し、国内外で多岐にわたる商業活動を展開しています。事業の多角化や国際化が進む中で、今後の成長が非常に期待される企業です。

もう一度検索