ヨハン・ミエセス

ヨハン・ミエセスについて

ヨハン・ミエセス（Johan Mieses）は、1995年7月13日生まれのドミニカ共和国出身のプロ野球選手で、現在は阪神タイガースに所属する外野手です。右投右打の彼は、2021年の東京オリンピックでドミニカ共和国代表として野球競技に出場し、チームの金メダル獲得に貢献したことでも知られています。

経歴の初め

ミエセスは2013年5月31日、ロサンゼルス・ドジャースとマイナー契約を結び、プロの世界に足を踏み入れました。彼のプロデビューはルーキー級のドミニカ・サマーリーグで行われ、初年度は16試合に出場、打率は.222という成績でした。翌2014年にはDSLドジャースで59試合に出場し、打率.299、5本塁打、24打点、29盗塁という成績を記録。彼の攻撃力が顕著に表れました。

その後、2015年はA級グレートレイクス・ルーンズ及びA+級ランチョクカモンガ・クエークスでプレーし、打率.260、11本塁打、39打点を残しました。さらに2016年にはランチョクカモンガでのプレーが続き、このシーズンではキャリアハイとなる28本塁打、78打点を記録しました。

カージナルスとレッドソックスでの活動

2018年にはセントルイス・カージナルスに移籍し、A級パームビーチとAA級スプリングフィールドでプレー。122試合で打率.229、19本塁打、71打点を上げました。翌2019年は、スプリングフィールドでのプレーに加え、AAA級メンフィス・レッドバーズにも昇格し、118試合で打率.233、22本塁打、66打点という成績を残しました。

その後、2019年11月にはボストン・レッドソックスと契約しましたが、2020年はCOVID-19の影響でシーズンが中止となり出場機会がありませんでした。2021年にはAA級ポートランド・シードッグスで開幕し、ただちにAAA級ウースター・レッドソックスに昇格。その年、東京オリンピックへのドミニカ共和国代表にも選出され、数々の重要な場面で活躍し、銅メダル獲得に貢献しました。

阪神タイガースでの挑戦

2022年末、阪神タイガースと契約し、日本のプロ野球挑戦をスタート。初年度の2023年には、長打力が期待される一方で、守備面での課題も露呈しました。初めて出場選手登録された5月5日の広島東洋カープ戦では、来日初本塁打を記録し、チームにとっても記念すべき瞬間となりました。

選手としての特徴や背景

ミエセスは、通算で140本塁打という圧倒的なパワーを誇り、阪神では右打ちの長距離砲として重宝されています。特に2021年6月には、球場付近を走る貨物列車に直撃する推定435フィートの豪快なホームランを放ち、そのパワーとの覚醒が話題となりました。

また、プライベートでは、父親の急死という悲しい出来事も経験し、その際に行ったヒーローインタビューでは感謝の気持ちを語るなど、真面目な性格が垣間見えます。彼は日本の野球文化を学ぶ姿勢を持ち、少年野球の観戦を通じて多くを学んでいます。愛称は「ミエちゃん」で、トレードマークは「ギャルピース」です。彼のこれからの活躍にも期待が寄せられています。

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