ヨークタウンの戦い

ヨークタウンの戦いについて

ヨークタウンの戦い（英：Battle of Yorktown）は、1781年にアメリカ独立戦争の決定的な戦闘として知られています。この戦闘は、バージニア州のヨークタウンで行われ、アメリカとフランスの連合軍がチャールズ・コーンウォリスが指揮するイギリス軍を包囲し、降伏へと追い込みました。この戦いによって、アメリカ独立戦争での植民地軍の勝利が確定し、独立に向けた歴史的な一歩を踏み出すこととなりました。

背景

戦いの背景には、フランス軍のロシャンボー将軍と大陸軍のワシントン将軍が作戦を練った1781年5月22日の会談があります。当初、彼らはニューヨークの奪回を目指していましたが、バージニア地方ではコーンウォリス将軍がヨークタウンで守備に入っているという情報がありました。この状況を受けて、ワシントンはニューヨークの防衛と共に、バージニアへの軍を移動させる決断をしました。

戦いの経緯

1781年7月19日、ワシントンはフランス艦隊の到着を待ちながら、南へ進軍します。そして、8月21日にフランス艦隊がチェサピーク湾に到着したことを受け、コーンウォリスの孤立はより一層させられました。この海戦でのフランス軍の勝利が、イギリスの補給路を断つことに成功し、戦局を有利に進展させる要因となりました。

1781年9月28日、連合軍はヨークタウンに集結し、コーンウォリスの軍と対峙しました。連合軍の総力は約17,000に達しましたが、コーンウォリスは7,000名の兵力で包囲されることとなりました。双方の軍は十分な防御を固め、攻撃と反撃が続きましたが、状況が不利なコーンウォリスは支援を求めニューヨークのクリントンに連絡します。

しかし、10月に入ると、連合軍による包囲が進む中でイギリス軍の状況はさらに悪化し、食料や弾薬が底をつきかけました。コーンウォリスはついに10月17日に降伏を申し出、10月19日には正式に降伏が調印されました。これによって約7,000名のイギリス軍が捕虜となりました。

降伏とその影響

降伏の儀式は戦闘の翌朝に行われ、コーンウォリスは病気を理由に欠席したものの、彼は降伏を認める意向を示しました。伝説では、イギリス軍が『The World Turned Upside Down』を演奏しながら行進したと言われていますが、その証拠は残っていません。最終的に、イギリス軍の兵士は全員降伏し、火器を踏みにじることが求められました。

この戦闘の後も、スカーレット・ロッキンガムの下でイギリス政府は和平交渉に入ります。1783年のパリ講和条約により、イギリスはアメリカの独立を正式に承認し、軍の大陸からの撤退を約束しました。

結論

ヨークタウンの戦いは、アメリカ独立戦争における重要な転機であったと言えるでしょう。この戦いの結果、アメリカは独立の道を進むことができ、ヨークタウンは歴史に名を刻むこととなりました。また、これを契機に国際的な支持を得ることにもつながり、独立の確固たる証となったのです。

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