ヨープレイ

ヨープレイト：世界を彩るヨーグルトブランドの軌跡

フランス発祥、グローバル企業としての成長

1964年、フランスの6つの地方酪農組合は、共同で全国規模での販売を目指し、ソディマ社を設立しました。翌年、ブランド名を「ヨープレイト」に統一し、ヨーグルト市場への進出を開始します。その後、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オセアニアと、積極的なグローバル展開を行い、世界的なヨーグルトブランドへと成長しました。

特にアメリカ合衆国の大手食品企業、ゼネラル・ミルズとの提携は、ヨープレイトの国際的な地位を確固たるものにしたと言えるでしょう。1977年の提携以降、両社は共同で事業を展開し、世界市場でのシェア拡大に貢献しました。2011年にはゼネラル・ミルズがヨープレイトの株式の過半数を取得し、現在も両社で事業を共同経営しています。

その高いブランド力と製品力は世界中で高く評価されており、世界シェア2位という輝かしい実績を収めています。

日本における展開：幾多の提携と挑戦

日本市場においても、ヨープレイトは独自の歩みを進めてきました。1981年、全国農業協同組合連合会の傘下企業とフランチャイズ契約を締結し、「ヨープレイトヨーグルト」の販売を開始しました。その後、日本ミルクコミュニティ（現在の雪印メグミルク）を通じて販売されるなど、長年に渡り日本市場での地位を築いてきました。

しかし、2007年には契約満了に伴い、日本での販売を一時中断。その後、明治と提携し「meiji Yoplait」ブランドで新たな展開を試みましたが、残念ながらこれも終了しました。

2020年には、フジッコがライセンスを取得し、中部地方を中心に「ヨープレイト」ブランドのヨーグルトを販売しましたが、2022年には販売終了となりました。

このように、日本市場におけるヨープレイトの展開は、常に変化と挑戦の歴史と言えるでしょう。

ブランドロゴとCMソング：記憶に残る印象

ヨープレイトのロゴは、設立当初は6つの酪農組合を表す6弁の花をモチーフとしていました。これは、ブランドの原点である協同組合設立の精神を表す象徴的なデザインです。その後、2005年には5弁のデザインに変更されました。

また、CMソングもブランドの印象を強く左右する要素です。1981年の全国農協直販時代のCMでは、アルゼンチン人歌手のオスカルが歌う「異国」が使用され、大きな話題となりました。この曲は、CM用に書き下ろされたもので、独特のメロディーと歌詞が、多くの消費者の記憶に刻まれました。

1983年には、C-C-B（当時Coconut Boys）のデビュー曲「Candy」がCM曲として起用されるなど、時代とともに変化する音楽トレンドも取り入れながら、ヨープレイトは消費者の心をつかむ戦略を展開してきました。

未来への展望

ヨープレイトは、世界中で愛されるヨーグルトブランドとして、今後も成長を続けていくでしょう。日本市場においても、将来的な再進出の可能性は十分に考えられます。今後の動向に注目が集まります。

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