ライアン・ケイリッシュ

ライアン・マイケル・ケイリッシュ（Ryan Michael Kalish, 1988年3月28日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市ノースリッジ地区出身のプロ野球選手（外野手）。左投左打。MLB・シカゴ・カブス傘下に所属。

生い立ちとプロ入り前

ケイリッシュはロサンゼルスで生まれ、ニュージャージー州シュルーズベリーで育ちました。父親がユダヤ系、母親がカトリック教徒という家庭環境で、自身はカトリック系の学校に通っていました。高校時代には、野球だけでなくアメリカンフットボールでも才能を発揮していました。

卒業後はバージニア大学への進学を予定していましたが、2006年6月のMLBドラフトでボストン・レッドソックスから9巡目（全体283位）で指名を受け、60万ドルの契約金で入団しました。この契約金は、指名順位の推奨額を大幅に上回るものであったため、当初MLBコミッショナーの承認が得られませんでしたが、最終的に承認されました。

レッドソックス時代

2010年7月31日のデトロイト・タイガース戦でメジャーデビューを果たし、シーズン終了までに53試合に出場しました。しかし、2011年は故障に苦しみ、メジャーでの出場機会はありませんでした。

2013年1月29日には右肩の関節鏡視下手術を受け、シーズン開幕から故障者リスト入り。同年8月には頸椎手術も受けるなど、苦難の時期を過ごしました。11月に故障者リストから外れましたが、12月2日にFA（フリーエージェント）となりました。

カブス時代

2013年12月13日にシカゴ・カブスとマイナー契約を結び、新たなスタートを切りました。2014年3月30日にはカブスとメジャー契約を結びましたが、39試合に出場して打率.242、4打点、3盗塁という成績に終わり、8月8日にDFA（Designated for Assignment）となりました。その後、9月にセプテンバーコールアップで再昇格を果たしましたが、オフの11月にマイナー降格を拒否し、再びFAとなりました。

ブルージェイズ傘下時代

2014年12月17日にはトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結び、新たなチームでの挑戦となりました。

カブスへの復帰

2016年2月19日に独立リーグであるアメリカン・アソシエーションのスーシティ・エクスプローラーズと契約しましたが、そのわずか2週間後の3月3日にカブスとマイナー契約を結び、再びカブス傘下へ。開幕はAAA級アイオワ・カブスで迎え、5月3日にメジャー契約を結んで25人枠入りを果たしました。しかし、5月14日にDFAとなり、翌15日に40人枠を外れる形でAAA級アイオワへ配属されました。

ケイリッシュは、これまで様々なチームを渡り歩き、度重なる故障にも苦しみましたが、その才能と努力でメジャーの舞台を目指し続けています。今後の活躍が期待される選手の一人です。

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