ライアン・ケリガン

ライアン・ケリガン：NFLを彩った名ディフェンダー

ライアン・ケリガン（Ryan Kerrigan、1988年8月16日 - ）は、インディアナ州マンシー出身の元アメリカンフットボール選手、現在はコーチとして活躍しています。現役時代は主にディフェンシブエンド、ラインバッカーとして知られています。

プロ入りまでの道のり

高校時代からその才能は注目されており、大学進学時にはRivals.comによってストロングサイドのディフェンシブエンドとして全米46位にランクインしました。

パデュー大学に進学後、1年次の2007年には18タックル、1サックを記録。2年次の2008年には12試合に出場し（11試合に先発）、56タックル、7サック、1インターセプトをあげるなど、着実に成長を遂げました。

3年次の2009年には、テッド・ヘンドリクス賞（カレッジフットボール最優秀のディフェンシブエンドに与えられる賞）の候補にノミネートされるなど、その評価はさらに高まりました。この年、68タックル、そして全米トップで大学記録となる7ファンブルフォース、全米3位の13サックを記録し、カレッジフットボールインサイダー、スポーツ・イラストレイテッドからオールアメリカンファーストチームに、Rivals.comからも同様に選出されるなど、数々の栄誉に輝きました。

2010年には自己最高の75タックル、12.5サックを記録。アメリカンフットボールコーチ協会、ウォルター・キャンプ基金、フットボールライター協会、AP通信、スポーティングニュース、スポーツ・イラストレイテッド、カレッジフットボールニュース、Rivals.comよりオールアメリカンファーストチームに選ばれ、ビッグ・テン・カンファレンス最優秀守備選手にも選出。チャック・ベドナリク賞、ロンバルディ賞、ロニー・ロット賞のセミファイナリストにも選ばれるなど、大学フットボール界を代表する選手となりました。

NFLでの活躍

2011年のNFLドラフトでは、有力選手として招待され、1巡16位でワシントン・レッドスキンズに指名され入団。大学時代は4-3ディフェンスでディフェンシブエンドを務めていましたが、プロ入り後はアウトサイドラインバッカーとして起用され、全16試合に先発出場し、7.5サックを記録しました。開幕週のニューヨーク・ジャイアンツ戦では、イーライ・マニングのパスをブロック、そのままインターセプトし、リターンTDをあげるという鮮烈なデビューを飾りました。第2週で初サックをあげるなど、9月の3試合で12タックル、2サック、1インターセプト、1ファンブルフォースをあげる活躍を見せ、9月の月間最優秀新人守備選手に選ばれています。

2012年以降もチームの中心選手として活躍。2013年にはプロボウルに選出され、その後も安定したパフォーマンスを維持し、チームに貢献しました。

2020年シーズンには、ディフェンシブエンドへとポジションを変更。開幕戦では守備部門の週間MVPに選出され、通算サック数が95.5回となり、ワシントンのフランチャイズレコードを更新しました。

イーグルスへの移籍と引退

2021年5月18日、フィラデルフィア・イーグルスと契約。しかし、この年はタックル数が3回に留まり、サックを記録することができませんでした。

2022年7月30日には、古巣ワシントンと1日契約を結び、現役引退を表明。長きにわたる輝かしいキャリアに幕を閉じました。

引退後

2022年9月5日、古巣ワシントン・コマンダースのアシスタントコーチに就任。指導者としての新たなキャリアをスタートさせています。

ライアン・ケリガンは、その卓越した才能と努力で、大学、そしてNFLの舞台で輝かしい足跡を残しました。引退後も、コーチとして次世代の育成に貢献することが期待されています。

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