ライアン・マシューズ (アメリカンフットボール)

ライアン・マシューズ：波瀾万丈なキャリアを歩むランニングバック

ライアン・マシューズ（Ryan Matthews, 1987年10月10日 - ）は、カリフォルニア州リバーサイド出身のアメリカンフットボール選手。現在はフリーエージェントのランニングバックとして知られています。

プロ入り前

マシューズは、黒人の父親と白人の母親の間に生まれました。母親は彼が生まれた時まだ16歳でした。父親とは数回しか会えず、幼少期は母親と苦労を重ねました。5歳からフットボールを始め、母親はいつも応援に駆けつけました。

高校時代には、ランニングバック、クォーターバック、ラインバッカーとして活躍。2年生の時には、オフェンスで1,104ヤードを走り18TD、ディフェンスでは97タックル、16サックを記録。3年生の時には、3,396ヤードを走り44TD、QBとしても851ヤードのパスを投げて11TDをあげるなど、目覚ましい活躍を見せました。その活躍から、州のファーストチーム、オールアメリカンのセカンドチームに選出されました。

大学は、アリゾナ州立大学、コロラド大学、ネバダ大学、ワシントン大学、UCLAからも声がかかりましたが、カリフォルニア州立大学フレズノ校に進学しました。

大学1年次には、145回のキャリーで866ヤードを走り、14TDを記録。平均獲得ヤードとTD数は、全米の1年生の中でトップの数字でした。2年次には、開幕から4試合経過した時点で、ラン獲得ヤード、TD数で全米のトップ10入りを果たしました。しかし、UCLA戦でひざを負傷し、その後は出場機会が減少し、最終的には113回のキャリーで606ヤード、8TDでシーズンを終えました。

3年次の2009年には、12試合に出場し、全米トップの1,808ヤード（平均150.67ヤード）、19TDを記録しました。この活躍により、CBSスポーツ、スポーツ・イラストレイテッド、AP通信からオールアメリカンセカンドチームに選ばれました。

大学4年次には進まず、NFLドラフトにアーリーエントリーすることを表明。ドラフト前のスカウティング・コンバインでは、40ヤード走で4秒45の記録を出しました。

NFL

2010年のNFLドラフトでは、サンディエゴ・チャージャーズが1巡12位でマシューズを指名。チームとの契約は遅れましたが、最終的には5年間2,665万ドルで契約を結びました。

NFL入り後は、怪我に苦しみながらも、着実に実績を重ねていきました。2011年には、14試合に出場し、1,091ヤード、6TD、レシーブ50回で455ヤードを獲得。この年、レイ・ライスの代わりにプロボウルに選出されました。

2013年には、キャリアで初めて全16試合に出場し、NFLトップとなる6試合で100ヤード以上を走り、合計1255ヤードを記録しました。

その後も、フィラデルフィア・イーグルスなどでプレーしましたが、怪我の影響もあり、目立った活躍はできませんでした。

人物

マシューズは、子どもの頃からサンディエゴ・チャージャーズのファンであり、ラダニアン・トムリンソンのランニングスタイルに憧れていました。大学時代には、トムリンソンの背番号と同じ21番をつけてプレーしていました。

まとめ

ライアン・マシューズは、恵まれた体格と才能を持ちながらも、怪我に苦しめられたNFLキャリアでした。しかし、大学時代には全米トップクラスの成績を残し、プロボウルにも選出されるなど、その実力は高く評価されていました。彼の今後の活躍に期待したいです。

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