ライオネル・ホリンズ

ライオネル・ホリンズ：バスケットボール界の重鎮

ライオネル・ホリンズ（Lionel Eugene Hollins）は、1953年10月19日生まれ、アメリカ合衆国カンザス州アーカンソーシティ出身の元プロバスケットボール選手、そして名指導者です。彼の輝かしいキャリアは、選手として、そしてコーチとして、NBAの歴史に深く刻まれています。

選手としての輝かしいキャリア

アリゾナ州立大学を経て、1975年のNBAドラフトでポートランド・トレイルブレイザーズから1巡目6位指名を受け、NBA入りを果たしました。ルーキーイヤーにはオールルーキーファーストチームに選出されるなど、その才能を早くから開花させます。1976-77シーズンには、チームをNBAチャンピオンに導き、翌シーズンにはオールスターにも出場。1978年、79年には2年連続でNBAオールディフェンシブチームに選出されるなど、リーグを代表するディフェンダーとしての地位を確立しました。ブレイザーズでの背番号14は、彼の功績を称え、永久欠番となっています。通算成績は、7,809得点 (11.6 ppg)、3,006アシスト (4.5 apg)、1,053スティール (1.6 spg)を記録しました。

指導者としての手腕

引退後は指導者としてのキャリアをスタートさせます。1990年から2年間CBAでアシスタントコーチを務めた後、1988年から1995年までフェニックス・サンズでアシスタントコーチを務め、NBAでのコーチングキャリアを本格的にスタートさせました。その後、バンクーバー・グリズリーズの暫定ヘッドコーチを経て、2004年にはメンフィスに移転後のグリズリーズでも暫定コーチを務めました。

メンフィス・グリズリーズでの成功

2009年、メンフィス・グリズリーズのヘッドコーチに3度目の就任。2010-11シーズンには、チームを46勝36敗でプレーオフに導き、第8シードながら第1シードのサンアントニオ・スパーズを破るという歴史的アップセットを演じました。セミファイナルではオクラホマシティ・サンダーに敗れたものの、その手腕は高く評価されました。2011-12シーズンは41勝25敗、勝率.621とフランチャイズ最高勝率を記録し、第4シードでプレーオフに進出しましたが、1stラウンドでロサンゼルス・クリッパーズに敗れました。翌シーズンはフランチャイズ記録となる56勝を挙げプレーオフに進出するも、カンファレンスファイナルでサンアントニオ・スパーズに敗れました。シーズン後、グリズリーズから契約更新の発表はなく退団しました。

ブルックリン・ネッツでの挑戦

2014年7月2日、ブルックリン・ネッツのヘッドコーチに就任。2014-15シーズンは38勝44敗ながらプレーオフに進出しましたが、翌2015-16シーズンは開幕から成績不振に陥り、2016年1月10日に解任されました。

ロサンゼルス・レイカーズでのアシスタントコーチ

2019年7月31日、ロサンゼルス・レイカーズのアシスタントコーチに就任し、再びNBAの舞台に戻りました。

ライオネル・ホリンズは、選手として、コーチとして、その情熱と才能でバスケットボール界に多大な貢献をしてきました。彼のリーダーシップと戦略眼は、多くのチームを成功に導き、これからもバスケットボール界に影響を与え続けるでしょう。

もう一度検索