ライク・ア・プレイヤー (マドンナの曲)

ライク・ア・プレイヤー (Like a Prayer)

マドンナの楽曲「ライク・ア・プレイヤー」は、1989年に発表された同名アルバムからの1枚目のシングルとしてリリースされました。2024年には映画『デッドプール&ウルヴァリン』にも使用され、再び注目を集めています。

楽曲の評価と成功

「ローリング・ストーン」誌では、その重厚なゴスペル・コーラスとファンキーなグルーヴのあるサウンドが賞賛されました。『ローリング・ストーンの選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500』（2021年版）では55位にランクインしています。

商業的な成功も目覚ましく、ビルボード・チャートではHot100をはじめ、エア・プレイ、セールス、クラブ・プレイ、マキシ・シングル・セールスの各部門で1位を獲得。翌年に発表された「ヴォーグ」などと共に、マドンナの代表曲の一つとして知られています。1989年2月18日に先行シングルとしてリリースされ、同年4月22日にはHot100で1位を獲得し、その後3週間に渡ってその座を維持しました。

ペプシ論争

シングル発表前、マドンナはペプシコと500万ドルという当時としては破格の契約を結びました。内容は、新曲と共にペプシのTVCMに出演し、その後3本のCMに出演するというものでした。また、ペプシは1990年の「ブロンド・アンビション・ツアー」のスポンサーになることも約束していました。「ライク・ア・プレイヤー」は、ラジオで流れる前にTVCMで流れるという、音楽史上初の楽曲となりました。

CMの内容と反響

「メイク・ア・ウィッシュ」と題された2分半のCMは、マドンナが幼少期の誕生会のビデオをペプシを飲みながら見るシーンから始まります。タイムトリップで大人のマドンナと8歳のマドンナが入れ替わり、大人のマドンナが小学校でダンスをしたり、街に出て教会で聖歌隊と踊ったりする内容でした。

しかし、メアリー・ランバート監督によるプロモーション・ビデオの内容が公開されると、大きな論争を巻き起こします。マドンナが聖痕を帯びたり、燃える十字架の前で踊ったりするシーンが、カトリック教会をはじめとする宗教団体から強い批判を受けました。問題視されたのは、マドンナが黒いキリストと思われる人物と祭壇で性的な行為をするかのような描写でした。宗教団体はペプシ製品のボイコットを呼びかけ、CMは放送禁止となりました。ペプシはマドンナとの契約を解除し、ツアーのスポンサーからも降りましたが、マドンナは契約金500万ドルをそのまま受け取り、日本のパイオニアが新たなスポンサーとなりました。

収録曲

ライク・ア・プレイヤー - 5:07
アクト・オブ・コントリション - 2:19

リミックス・プレイヤーズ

ライク・ア・プレイヤー (12"ダンス・ミックス) - 7:55
ライク・ア・プレイヤー (12"エクステンデッド・リミックス) - 7:27
ライク・ア・プレイヤー (チャーチャペラ) - 6:09
ライク・ア・プレイヤー (12"クラブ・ヴァージョン) - 6:38
ライク・ア・プレイヤー (7"リミックス/エディット) - 5:45
エクスプレス・ユアセルフ (ノンストップ・エクスプレス・ミックス) - 8:02
エクスプレス・ユアセルフ (ストップ&ゴー・ダブ) - 10:52
エクスプレス・ユアセルフ (ローカル・ミックス) - 6:28

公式リミックス/ヴァージョン

Album Version 5:40
Q Sound Mix/The Immaculate Collection Version 5:51
12" Dance Mix 7:56
12" Extended Remix 7:26
12" Club Version 6:38
7" Remix Edit 5:45
7" Dance Edit 5:25
7" Version (US 3" CD Single) 5:19
7" Version With Fade 5:07
Album Version With Fade 5:10
Instra Dub 6:01
Bass Dub 5:31
Dub Beats 4:39
Churchapella 6:09

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