ライトトレーラー

ライトトレーラーの概要

ライトトレーラーは、キャンピングトレーラーや小型のトレーラーを含む、軽量の被牽引車両の一種です。これらは自動車に牽引されることを目的に設計されており、独立して動くことはできません。主に個人のレジャー用として使用されることが一般的であり、特に小型モーターボートや水上オートバイ、キャンピングトレーラーなどの輸送に利用されます。

構造の特徴

ライトトレーラーの多くはセンターアクスル式フルトレーラーの形式を取っています。大型トレーラーに比べて設計が簡易であり、主ブレーキも接近式や慣性式が採用されています。連結装置は比較的小型で、垂直耐荷重もそれほど大きくはありません。

運送業務での使用はあまり一般的ではなく、主にレジャー目的で利用されるという点で特有の存在と言えるでしょう。

連結器の種類

ヒッチボール・カプラー式

ライトトレーラーで最も一般的な連結器です。牽引車の後部にヒッチボールを取り付け、トレーラーのカプラーを上からはめ込む形で連結します。サイズは一般的に2インチと50ミリがありますが、異なるサイズの組み合わせは異常摩耗の原因となるため注意が必要です。

5Thホイール・キングピン式

アメリカのキャンピングトレーラーでよく見られる連結スタイルで、ピックアップトラックの荷台に取り付けられた5thホイールにキングピンを連結します。メーカーにより規格が異なり、特にトレーラーの車両総重量に応じて使用されるキングピンの直径が異なる点が特徴的です。

ピントルフック・ルネットアイ式

基本的に軍用車両や工事用車両などに使用される、歴史的に長い間使われてきた連結方式です。牽引車のピントルフックに対してルネットアイが引っ掛けられてロックされるしくみです。

ヒッチ荷重

ヒッチ荷重、またはボール荷重は、牽引車にかかるトレーラーの重量を指します。適切なヒッチ荷重はトレーラー全体の重さの約10%が望ましいとされています。特に5Thホイール式のトレーラーでは、牽引車の前部にかかることができる荷重が比較的多く、安定性が保たれやすくなっています。

欧米におけるライトトレーラーの特徴

ヨーロッパ

ヨーロピアンタイプでは、モノコックボディが特徴で、前輪駆動の乗用車に牽引されることを前提として設計されています。ヒッチ荷重は約100kgが許容範囲です。連結器はトーヒッチまたはトーバーと呼ばれ、ボールサイズは50ミリが一般的です。

アメリカ

アメリカンタイプのトレーラーはフルサイズの軽トラックでの牽引を想定しています。ヒッチ荷重はトレーラー重量の15%から20%に設定されることが多く、連結器はヒッチメンバーとして知られています。ボールサイズは多様で、一般的には法定速度は100km/hですが、特に大型トラックなどの場合はそれを上回ることもあります。

日本におけるライトトレーラー

日本の法律においては、ライトトレーラーは車両総重量に応じて異なる扱いがなされます。具体的には、750kg以下の場合は免許が不要であるほか、ブレーキ装置の要件が緩和されている点が挙げられます。また、ナンバープレートの取得も必要であり、条件に応じた登録や自賠責保険の加入が求められます。

ライトトレーラーに関連する規制や法律は非常に細かく設定されており、法令に従って使用することが重要です。特に安全装置や牽引の際の装備に注意が必要です。

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