ライル・オーバーベイ

ライル・ステファン・オーバーベイ（Lyle Stefan Overbay, 1977年1月28日 - ）は、アメリカ合衆国ワシントン州セントラリア出身の元プロ野球選手です。一塁手として活躍し、左投左打でした。

プロ入りとダイヤモンドバックス時代

1999年のMLBドラフトでアリゾナ・ダイヤモンドバックスから18巡目指名を受け、プロの道へ進みました。2001年9月19日にメジャーデビューを果たし、同年は2試合に出場しました。

2003年には86試合に出場し、打率.276、4本塁打、28打点を記録しました。

ブルワーズ時代

2003年12月1日にトレードでミルウォーキー・ブルワーズへ移籍。2004年には正一塁手に定着し、159試合に出場、打率.301をマークしました。この年、リーグ最多となる53二塁打を記録し、ラインドライブヒッターとしてその才能を開花させました。また、左打者でありながら対左投手にも強いのが特徴でした。

2005年は打率こそ.276に低下したものの、三振の数を減らし、本塁打は増加しました。

ブルージェイズ時代

2005年12月7日にトレードでトロント・ブルージェイズへ移籍。2006年は正一塁手として、再び打率3割を記録しました。ロジャース・センターの人工芝が彼の打撃スタイルにマッチしたと言えるでしょう。また、同年の日米野球にも選出されています。

2007年は不振に苦しみましたが、2008年には持ち直しました。2009年以降は、先発投手の左右によって出場機会が変動しましたが、主軸選手の不調時には4番打者としてチームを牽引しました。

2010年は20本塁打を放ちましたが、打率は低迷し、シーズン終了後にFAとなりました。

パイレーツ時代

2010年12月14日にピッツバーグ・パイレーツと契約。その堅実な守備と、ボールをじっくり見極める姿勢は若手選手の模範とされました。2011年シーズン途中に自由契約となっています。

ダイヤモンドバックス復帰

2011年8月13日に古巣であるダイヤモンドバックスと再契約。一定の成績を残し、FAとなりましたが、2012年に再契約。しかし、シーズン途中で再び自由契約となりました。

ブレーブス時代

2012年8月20日にアトランタ・ブレーブスとマイナー契約。9月にメジャー昇格を果たしましたが、オフにFAとなりました。

ヤンキース時代

2013年1月31日にボストン・レッドソックスとマイナー契約を結びましたが、すぐに自由契約。その後、ニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結び、アクティブ・ロースター入り。マーク・テシェイラの代役として142試合に出場しました。オフにFAとなっています。

ブルワーズ復帰

2014年1月20日に古巣・ブルワーズとマイナー契約を結び、メジャー契約を勝ち取りました。シーズン終了後、FAとなり、現役を引退しました。

ライル・オーバーベイは、その卓越した打撃技術と堅実な守備で、多くのチームに貢献した名選手として記憶されています。

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