ラインエネルギーシュタディオン

ラインエネルギーシュタディオン：ケルンのサッカーの聖地

ラインエネルギーシュタディオンは、ドイツ・ノルトライン＝ヴェストファーレン州のケルンに位置する、サッカー専用スタジアムです。ブンデスリーガに所属する1.FCケルンのホームスタジアムとして、熱狂的なサポーターに支えられています。

歴史

誕生と変遷

1923年、第一次世界大戦後のケルン。ライン川沿いの軍事施設跡地に、ラインエネルギーシュタディオンは建設されました。同時期には、ケルン体育大学のキャンパスやケルンメッセも建設され、ケルンの街の発展に大きく貢献しました。また、スタジアムへのアクセスを考慮し、ケルンLRTのスタジアム専用駅も同時に整備されました。

1970年代には、1974 FIFAワールドカップの会場候補に選ばれましたが、予算の都合により建て替えを断念。代わりにヴェストファーレンシュタディオンが建設されることとなりました。しかし、1988年にはUEFA欧州選手権1988で2試合が開催され、その存在感を示しました。

2006 FIFAワールドカップと再建

2006 FIFAワールドカップの開催に向け、老朽化が進んでいたスタジアムの建て替えが決定。2001年に旧スタジアムは閉場され、同年12月から新スタジアムの建設工事がスタートしました。新スタジアムの設計は、数々のスタジアム設計で実績を持つゲルカン・マルク・アンド・パートナーが担当しました。また、建設と同時に、地元ケルンのエネルギー関連事業を手掛けるシュタットヴェルケ・ケルン社が命名権を取得し、ラインエネルギーシュタディオンと命名されました。

新スタジアムの誕生

約30ヶ月の期間と総工費1億1700万ユーロを費やした建て替え工事は、2004年1月31日に竣工しました。新スタジアムの管理と運用は、Kölner Sportstätten GmbHが行っています。そして、2006 FIFAワールドカップでは、5試合が開催され、いずれも満員となるほどの盛り上がりを見せました。

近年の出来事

2019-20シーズンのUEFAヨーロッパリーグでは、セビージャFC対インテル・ミラノの決勝戦がこのスタジアムで開催され、セビージャFCが3-2で勝利しました。

開催された主な大会

UEFA欧州選手権1988
FIFAコンフェデレーションズカップ2005
* 2006 FIFAワールドカップ

ラインエネルギーシュタディオンは、ケルンのサッカーファンにとって特別な場所であり、数々の名勝負の舞台となってきました。これからも、多くの感動と興奮を届けてくれることでしょう。

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