ライン・スタネック

ライン・トーマス・スタネック

ライン・トーマス・スタネック（Ryne Thomas Stanek）は、1991年7月26日生まれ、アメリカ合衆国ミズーリ州セントルイス出身のプロ野球選手であり、現在はメジャーリーグベースボール（MLB）のニューヨーク・メッツに所属する右投右打の投手です。

経歴

プロ入り前の活動

スタネックは2010年のMLBドラフトでシアトル・マリナーズから3巡目で指名されましたが、その際には契約せず、アーカンソー大学に進学しました。大学での経験を経て、スタネックはプロ野球選手としての道を選ぶことになります。

プロ入りとレイズ時代

プロ入りを果たしたのは2013年のことで、MLBドラフト1巡目追補（全体29位）でタンパベイ・レイズに指名されました。2014年には傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・レイズでデビューし、A級ボーリンググリーン・ホットロッズやA+級シャーロット・ストーンクラブズでもプレー。その年は合計で13試合に先発登板し、4勝5敗、防御率3.99と奪三振50を記録しました。

2015年にはA+級シャーロットとAA級モンゴメリー・ビスケッツでアクティブに登板し、25試合で8勝5敗1セーブ、防御率3.04と79奪三振という成績を収めました。2016年にはさらに昇格し、AA級モンゴメリーとAAA級ダーラム・ブルズでプレーし、34試合に登板。防御率4.30で113奪三振を記録し、この年のオールスター・フューチャーズゲームにも選ばれました。年末には、流出防止のために40人枠に昇格しました。

メジャー昇格とその後

2017年、スタネックはAAA級ダーラムからメジャーに昇格し、ボストン・レッドソックスとの試合でメジャーデビューを果たしました。この年は21試合に登板し、防御率5.85、29奪三振を記録します。2018年にはリリーフだけでなく、本来リリーフ投手が先発する「オープナー」としても起用され、59試合（先発29試合）で2勝3敗、防御率2.98、81奪三振という成績を残しました。

マーリンズ時代

2019年7月、スタネックはトレードでマイアミ・マーリンズに移籍しました。しかし、2020年オフにはノンテンダーFAとなり、自由契約となりました。

アストロズ時代

2021年1月、ヒューストン・アストロズと1年契約を結ぶスタネック。2023年には試合中にボーク宣告を受け、退場処分になるなど、試行錯誤の時期もありました。2023年、彼はフリーエージェントに移行しました。

マリナーズとメッツへの移籍

2024年3月、シアトル・マリナーズと契約を結び、さらにその後、ニック・アンダーソンとのトレードでニューヨーク・メッツに移籍しました。

投手としてのスタイル

スタネックは主に、最速100.8mph（約162.2km/h）のフォーシームを用いる投手として知られ、スライダーやスプリッター、チェンジアップも投げることがあるなど、多彩な投球スタイルを持っています。彼のプレースタイルや実績は、今後の活躍に期待を寄せられています。

成績と記録

スタネックは、これまでのキャリアで多くの球団で経験を積み、オールスター・フューチャーズゲームに選ばれるなどの実績も残しています。プロとしての道程は波乱万丈ですが、その才能と努力により、さらなる成長が期待されています。

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