ライ麦畑で出会ったら

『ライ麦畑で出会ったら』（原題: Coming Through the Rye）は、2015年にアメリカで公開された青春映画です。ジェームズ・スティーヴン・サドウィズが監督を務め、彼の映画監督デビュー作となりました。主演はアレックス・ウルフが務めています。

物語は1969年、ペンシルベニア州の私立学校に通う16歳のジェイミー・シュワルツを中心に展開します。彼は一風変わった少年で、J・D・サリンジャーの小説『ライ麦畑でつかまえて』の舞台化を夢見ており、自ら主人公を演じることを願っていました。ジェイミーは苦労の末に脚本を書き上げますが、上演には原作者サリンジャーの許可が必要です。そこで彼は、サリンジャーに会うためニューハンプシャー州への旅を決意します。

旅の途中、ジェイミーは同年代の少女ディーディーと出会い、彼女も旅に同行することになります。二人は旅を通して様々な経験をし、ジェイミーは人生における大切な意味を見出していきます。

キャスト

ジェイミー・シュワルツ：アレックス・ウルフ（日本語吹替：バトリ勝悟）
ディーディー：ステファニア・ラヴィー・オーウェン（日本語吹替：田中有紀）
J・D・サリンジャー：クリス・クーパー（日本語吹替：土師孝也）
ハンク・マーカス：ジェイコブ・ラインバック（日本語吹替：中尾智）
テッド・タイラー：エリック・ネルセン（日本語吹替：矢崎文也）
モーリーン：カビー・ボーダーズ
ゲリー・シュワルツ：ゼフィール・ベンソン
ミスター・ティアニー：エイドリアン・パスダー

その他日本語吹き替えとして、秋元羊介、坂詰貴之、藤原美央子、荘司勝也、渡部俊樹、佐藤愁貴、羽鳥佑、中村達也、中村綾、吉富英治、後藤光利らが参加しています。

製作・公開

本作は、ジェームズ・サドウィズ監督自身の体験に基づいた作品です。監督は、「サリンジャーに会うまでの描写の85%、それ以降は99%が実際に体験した出来事に基づいている」と語っています。2014年11月には、クリス・クーパーの出演が決定し、翌日にはゼフィール・ベンソンもキャスト入りしました。撮影はバージニア州一帯で行われ、主人公が通う学校のシーンはウッドベリー・フォレスト・スクールで撮影されました。

2015年11月4日には、オースティン映画祭でプレミア上映が行われました。

評価

本作は批評家から概ね好意的に評価されています。映画批評サイトRotten Tomatoesでは、21件のレビューに基づき、71%の支持率と平均6.7/10点を獲得しています。また、Metacriticでは11件のレビューから、加重平均値64/100を得ています。

出典

公式ウェブサイト（英語）)

公式ウェブサイト（日本語）)

Coming Through the Rye - IMDb（英語）)

Coming Through the Rye - Rotten Tomatoes（英語）)

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