ラウネナイ川

ラウネナイ川

ラウネナイ川は、北海道札幌市豊平区を流れる、石狩川水系月寒川の支流となる一級河川です。

川名の由来

川の名前はアイヌ語の「ラウネナイ（深い川）」に由来します。この「深い」は、水深があるという意味ではなく、深い谷間を流れている様子を表しています。

地理

ラウネナイ川は、豊平区羊ケ丘にある北海道農業研究センターの池から北へ流れ出します。その後、豊平区月寒東2条16丁目でうらうちない川と合流し、北海道農業専門学校の花菖蒲園の中を流れていきます。そして、豊平区月寒東5条14丁目で月寒川に合流します。

自然環境に恵まれており、白鷺や鴨などの水鳥が飛来する姿も見られます。

支流

うらうちない川

埋蔵文化財

ラウネナイ川流域には、縄文時代を中心とした多数の遺跡が発掘されています。羊ケ丘周辺では、旧石器時代の遺物も発見されています。

主な遺跡は以下の通りです。

T151遺跡：月寒川とラウネナイ川の合流地点に位置する遺跡。1990年から1992年にかけて、あやめ野中学校建設の際に発掘調査が行われました。竪穴建物2軒、墳墓119個、土器、石器など、縄文時代早期から続縄文時代のものと見られる遺物が発見されました。現在は「あやめ野中学校校地内遺跡の森」として保存・活用されています。
T222遺跡：月寒東2条16丁目に位置する、縄文時代の遺物包含地です。
T223遺跡：月寒東2条16・17丁目に位置する、縄文時代の遺物包含地です。
T224遺跡：月寒東3条11・15丁目に位置する、縄文時代の遺物包含地です。
T464遺跡：羊ヶ丘に位置する、旧石器・縄文時代の遺物包含地です。
T465遺跡：羊ヶ丘に位置する、縄文・続縄文時代の遺物包含地です。
T466遺跡：羊ヶ丘に位置する、縄文時代の集落跡です。川が国道36号と交差する地点の南東側に位置しています。
T467遺跡：羊ヶ丘に位置する、縄文時代の遺物包含地です。
T469遺跡：羊ヶ丘に位置する、縄文・擦文時代の遺物包含地です。
T470遺跡：羊ヶ丘に位置する、縄文時代の遺物包含地です。
T488遺跡：月寒東3条11丁目に位置する、縄文時代の遺物包含地です。

これらの遺跡群は、ラウネナイ川流域における人々の生活の歴史を物語っています。

橋梁

ラウネナイ川には、以下の橋梁が架かっています。

柏木橋
二里塚橋
羊ヶ丘2号橋
ラウネナイ橋
東月寒5号橋（北野通）
東北通橋（向ヶ丘通）
* あやめ橋

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