ラウル・アルカンタラ

ラウル・アルカンタラ：ドミニカが生んだ国際派右腕

ラウル・アルカンタラ（Raúl Alcántara）は、1992年12月4日、ドミニカ共和国のバラオーナ州サンタ・クルス・デ・バラオナで生まれました。右投右打の投手として、MLB、KBOリーグ、そしてNPBの阪神タイガースでプレーしました。

プロ入りとレッドソックス傘下時代

2009年、アルカンタラはボストン・レッドソックスと契約し、プロ野球選手としてのキャリアをスタートさせます。2010年には、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レッドソックスでプロデビューを果たしました。

アスレチックス時代

2011年11月、アンドリュー・ベイリーとライアン・スウィーニーとのトレードで、ジョシュ・レディック、マイルズ・ヘッドと共にオークランド・アスレチックスへ移籍。2013年11月には40人枠に登録され、メジャー昇格への期待が高まります。しかし、2014年にAA級でプレー中にトミー・ジョン手術を受け、戦線離脱。2015年もメジャーデビューは叶いませんでした。2016年9月5日、ロサンゼルス・エンゼルス戦でメジャーデビューを果たしますが、結果を残すことはできませんでした。

KBOリーグでの活躍

2018年11月、KBOリーグのKTウィズと契約し、韓国球界へ。2020年からは斗山ベアーズに所属し、20勝2敗、防御率2.54という圧倒的な成績で最多勝を獲得しました。

阪神タイガース時代

2020年12月、阪神タイガースと契約。背番号は44。2021年5月16日の読売ジャイアンツ戦でNPB初登板初先発を果たし、初勝利を挙げました。シーズン途中からは中継ぎに配置転換され、24試合に登板。2022年は中継ぎとして開幕を迎えるも、不調によりシーズン途中に二軍へ降格。オフに自由契約となりました。

斗山ベアーズ復帰と退団

2022年12月、古巣の斗山ベアーズと契約し、韓国球界に復帰。しかし、2024年7月4日にウェーバー公示され、7月11日に自由契約選手となり退団しました。

投球スタイル

アルカンタラの持ち味は、最速158km/hの速球と、スライダーやスプリットといった多彩な変化球。これらの球種を織り交ぜ、打者を打ち取ります。

年度別投手成績（NPB）

記録

NPB初登板・初先発・初勝利：2021年5月16日、対読売ジャイアンツ
KBO最多勝：2020年

まとめ

ラウル・アルカンタラは、ドミニカ共和国出身のプロ野球選手として、MLB、KBOリーグ、NPBでプレー。その実力は、KBOリーグでの最多勝獲得が証明しています。阪神タイガースでの活躍は短期間でしたが、その記憶はファンの心に刻まれています。国際舞台で活躍するアルカンタラの今後の活躍に期待しましょう。

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