ジョシュ・レディック

ウィリアム・ジョシュア・レディックのプロ野球選手としての経歴

ウィリアム・ジョシュア・レディック（William Joshua Reddick、1987年2月19日生まれ）は、アメリカ合衆国ジョージア州サバンナ出身の元プロ野球選手で、主に外野手として活躍しました。右投左打の彼は、そのパフォーマンスから「レッド・ダウグ」という愛称でも知られています。

プロ入りとレッドソックス時代

レディックは、2006年のMLBドラフトでボストン・レッドソックスに17巡目で指名され、プロ入りを果たしました。メジャーの舞台に立ったのは2009年7月31日、ボルチモア・オリオールズとの試合でのことです。彼は、この試合でロッコ・バルデッリの代打として出場し、初打席は凡打となりましたが、翌日の試合ではデビッド・ヘルナンデスからメジャー初安打となる二塁打を記録するなど、着実に結果を残しました。

特に、彼のメジャー初本塁打は、8月2日の試合でブライアン・バスから打ったもので、これによりレディックはレッドソックス史上、デビュー3試合目での本塁打という記録を達成しました。しかし、以降は成績が伸び悩み、その後マイナーへ降格し、一時的には苦しい時期を過ごしました。

アスレチックス時代

2011年、レディックはオークランド・アスレチックスにトレードされ、ここで彼のキャリアは大きな転機を迎えます。2012年シーズンには、5月に10本の本塁打を放つなど、自身の力でチームの中心選手として成長しました。最終的には32本の本塁打を放ち、チームの地区優勝に貢献し、オフには初のゴールドグラブ賞を受賞しました。

2013年シーズンには、プロレス団体WWEのレスラー・ダニエル・ブライアンとのヒゲをかけた勝負が話題になりましたが、残念ながら手首の怪我に悩まされ、成績は下がってしまいました。しかし、2014年には復調し、109試合に出場して打率を.264まで引き上げました。

ドジャースとアストロズでのキャリア

2016年にはロサンゼルス・ドジャースに移籍、その後ファークリームとのトレードでヒューストン・アストロズに加入します。アストロズでは、2017年に132試合に出場し、打率.314、13本塁打、82打点の成績を残し、キャリア最高の年を迎えました。このシーズンは特に対左投手に対しても高打率を記録し、自身の成長を示しました。

ダイヤモンドバックスとメッツ傘下、メキシカンリーグ時代

2021年にはアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約し、一時はDFAとなった後、ニューヨーク・メッツ傘下でもプレーしましたが、ここでも成績が振るわず、最終的にはメキシカンリーグのモンクローバ・スティーラーズに移籍してプロの道を続けました。

結論

レディックは、数々の球団でその才能を発揮し、多くの成果を収めた選手です。特に彼のアスレチックス時代は記憶に残る活躍であり、ゴールドグラブ賞の受賞やシーズン最多の本塁打を記録するなど、チームの顔として君臨しました。彼の野球人生は多面的で、現役引退後もファンの記憶に残る選手の一人です。

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