ラオカイ省

ラオカイ省は、ベトナムの北西部に位置する山岳地帯の省です。省都はラオカイ市で、中国の雲南省と国境を接しています。省の名前は、現地の言葉で「老街」を意味する言葉に由来しています。

地理

ラオカイ省は、中国との国境に位置しており、省都のラオカイ市は紅河とその支流を挟んで中国の河口と隣接しています。このため、国境貿易が非常に活発です。また、昆河線がラオカイから中国へと繋がっています。

フランス植民地時代に開発されたサパは、避暑地として有名であり、花モン族や黒モン族など、多様な少数民族が暮らす地域へのトレッキングツアーの拠点としても人気を集めています。サパの西にはホアンリエン国立公園があり、その西側はライチャウ[[省]]、ディエンビエン[[省]]に接しています。ホアンリエン山脈は国立公園内に位置し、サパから直線距離で約30kmの場所にあります。ベトナム最高峰のファンシーパン山（標高3,143m）は、サパとホアンリエン国立公園の中間に位置しています。

行政区分

ラオカイ省は、以下の行政区画に分かれています。

ラオカイ市（Lào Cai / 老街）
サパ市社（Sa Pa / 沙垻）
バオタン県（Bảo Thắng / 保勝）
バオイエン県（Bảo Yên / 保安）
バットサット県（Bát Xát / 垻洒）
バクハ県（Bắc Hà / 北河）
ムオンクオン県（Mường Khương / 猛康）
シーマーカイ県（Si Ma Cai / 新馬街）
* ヴァンバン県（Văn Bàn / 文磐）

宗教

ラオカイ省の住民の多くはキリスト教を信仰しています。

ラオカイ省は、その地理的な特徴から多様な文化と自然が共存する地域です。国境貿易の拠点としての役割に加え、豊かな自然や少数民族文化を体験できる観光地としても注目されています。特にサパは、その美しい景観と多様な民族文化を求めて、国内外から多くの観光客が訪れます。また、ベトナム最高峰のファンシーパン山は、登山愛好家にとっても魅力的な場所です。

ホアンリエン国立公園は、生物多様性に富んでおり、珍しい動植物が生息しています。この国立公園と周辺地域は、自然愛好家や研究者にとっても重要な場所です。ラオカイ省は、その歴史、文化、自然の全てにおいて、ベトナムの中でも独特の魅力を持つ地域と言えるでしょう。

もう一度検索