ラクラン・ボーシェー

ラクラン・ボーシェー

1994年11月16日、ニュージーランド北島のタラナキ地方にある都市、ニュープリマスの地に生を受けたラグビー選手、ラクラン・ボーシェー。身長191センチメートル、体重104キログラムという恵まれた体格を持つ彼は、主にフランカー（FL）のポジションでプレーします。

キャリアの軌跡

ボーシェー選手のラグビーキャリアは、故郷のニュープリマスボーイズ高校で基礎を築くことから始まりました。高校卒業後、ニュージーランド国内州代表選手権（NPC）のタラナキ代表チームでシニアキャリアをスタートさせ、プロ選手としての第一歩を踏み出します。タラナキでの活躍が認められ、南半球の最高峰リーグであるスーパーラグビーに参戦するチーフスのスコッドに加わりました。

チーフスでは、強力なタックルとボールへの絡みでブレイクダウンでの存在感を発揮し、チームの重要な戦力として活躍。スーパーラグビーという高いレベルでの経験は、彼の選手としての能力を大きく向上させました。

代表歴

若い頃からその才能は高く評価されており、U20ニュージーランド代表に選出され、将来を嘱望される存在でした。また、ニュージーランド国内の南北対抗戦である「北島代表」のメンバーにも名を連ねるなど、国内トップレベルの選手であることを証明しています。

日本での挑戦

2021年、ラクラン・ボーシェー選手は新たな挑戦の場として日本のラグビーリーグを選び、当時のパナソニック ワイルドナイツ（現・埼玉パナソニックワイルドナイツ）に加入しました。日本のラグビーファンにとって、スーパーラグビーで活躍した実力者の加入は大きな注目を集めました。

ジャパンラグビーリーグワンでの公式戦デビューは、2022年1月23日に行われたリーグワン第3節、横浜キヤノンイーグルス戦でした。この試合に途中出場でピッチに立ち、持ち前のフィジカルと運動量を発揮して、チームに貢献しました。以来、埼玉パナソニックワイルドナイツのフランカーとして、献身的なプレーでチームの勝利に貢献し続けています。

兄弟対決

ボーシェー家はラグビー一家であり、彼の弟であるケイラム・ボーシェー選手もまた、スーパーラグビーのギャラガー・チーフスでプレーするプロラグビー選手です。しかも、弟のケイラム選手も兄と同じフランカーのポジションで、チーフスではゲームキャプテンを務めるほどの実力者です。

2024年2月4日に熊谷ラグビー場で行われた「THE CROSS-BORDER RUGBY 2024」という交流試合で、この兄弟対決が実現しました。ラクラン選手は埼玉パナソニックワイルドナイツのメンバーとして、ケイラム選手はギャラガー・チーフスのメンバーとして出場。奇しくも二人とも背番号7を背負い、互いに激しいプレーでぶつかり合う場面も見られました。家族でありながら、ピッチ上ではライバルとして真剣勝負を繰り広げたこの一戦は、多くのラグビーファンの記憶に残るエピソードとなりました。

ニュージーランドで培った経験とフィジカルを武器に、日本のリーグワンで活躍を続けるラクラン・ボーシェー選手。埼玉パナソニックワイルドナイツの重要な戦力として、今後のさらなる活躍が期待されています。

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