ラグナロク (ファイナルファンタジー)

ファイナルファンタジーにおけるラグナロク

「ラグナロク」は、ファイナルファンタジーシリーズにおいて、多くの作品に登場する非常に有名な武器です。北欧神話における終末戦争「ラグナロク」をその名の由来としており、シリーズ内では最強クラスの剣として扱われることが多いですが、必ずしも全ての作品で最強の武器というわけではありません。その立ち位置は作品ごとに異なり、性能や入手方法も多岐にわたります。

概要

シリーズを通して、「ラグナロク」は物語の進行に必須となるアイテムではない場合がほとんどです。しかし、その高い知名度と強力な武器としてのイメージから、多くのプレイヤーに愛されています。その一方で、シリーズのほとんどの作品では、ラグナロクよりも攻撃力が高い、あるいは同等でも総合的な性能で勝る武器が存在するため、「最強の武器」という絶対的な地位を確立したことはありません。

初登場は『ファイナルファンタジーIII』であり、この作品では暗黒属性の魔剣として登場しました。しかし、続編の『IV』では聖剣に、『V』では騎士剣（無属性）に、そして『VI』では普通の剣として登場するなど、その性質は作品によって大きく変化しています。このように、剣としての形態は共通しているものの、各作品におけるラグナロクの立場は大きく異なる点が、この武器の魅力の一つと言えるでしょう。

各登場作品における剣としてのラグナロクの立場

ファイナルファンタジーI

• - GBA版

- ナイトが装備できる剣で、入手できる武器の中では最強の攻撃力を誇ります。しかし、一点限りの武器である「正宗」や「アルテマウェポン」には攻撃力で劣ります。

• - PSP版

- GBA版に加えて、戦士、赤魔術士、赤魔道士が装備できる最強の剣「バーバリアンソード」が存在するため、最強ではなくなりました。

ファイナルファンタジーII

• - PSP版

- フリオニール専用の剣として、追加ダンジョンで登場します。

ファイナルファンタジーIII

• - FC版

- ナイト、魔剣士、忍者が装備できる暗黒属性の剣で、ナイトと魔剣士にとっては最強の武器です。しかし、忍者専用の「手裏剣」やたまねぎ剣士専用の「オニオンソード」には攻撃力で劣ります。

• - DS版

- 忍者は装備できなくなりましたが、ナイト、魔剣士、戦士、たまねぎ剣士が装備可能です。また、ラグナロクよりも攻撃力の高い武器が複数追加されています。

ファイナルファンタジーIV

• - SFC版、PS版

- セシル専用の聖剣であり、全武器の中でも飛び抜けて高い攻撃力を誇ります。しかし、エッジの投擲武器である「包丁」の方が攻撃力は高いです。

• - GBA版

- 聖剣「ライトブリンガー」が追加されたため、セシルにとって最強の武器ではなくなりました。また、全キャラクターが装備できる武器の中でも最強ではなくなりました。

• - DS版

- GBA版で追加された「ライトブリンガー」は存在しません。代わりに、ラグナロクよりも攻撃力が高くなる可能性がある「オニオンソード」が追加されています。

• - ファイナルファンタジーIV THE AFTER 月の帰還

- 攻撃力が『IV』の時よりも減退しています。

ファイナルファンタジーV

• - SFC版、PS版

- ナイトが装備できる騎士剣で、一般的には最強の攻撃力を持ちます。しかし、特定の条件で攻撃力が変動する「ブレイブブレイド」や「チキンナイフ」には、状況によっては実ダメージで劣る場合があります。

• - GBA版

- ラグナロクよりも攻撃力が高い武器が複数追加されたため、最強となる可能性は完全に消滅しました。ただし、最終戦後に複数所持が可能になりました。

ファイナルファンタジーVI

• - SFC版、PS版

- ティナ、ロック、セリス、エドガーが装備できる剣で、MPを消費して必ずクリティカルヒットを放ちます。しかし、同程度の攻撃力を持つ「ライトブリンガー」が存在し、そちらの方が総合的な性能が高い場合があります。ラグナロクは幻獣「ラグナロック」の魔石を削り出したものであり、魔石と剣のどちらか一方しか入手できません。

• - GBA版

- 「ライトブリンガー」も健在であり、やはり最強の武器ではありません。しかし、複数所持および魔石との両立が可能になりました。

ファイナルファンタジーVII

• - クラウドが装備できる剣で、マテリア成長効果のある武器の中では最強です。しかし、マテリア成長効果のない武器を含めると、ラグナロクよりも強い武器が複数存在します。

ファイナルファンタジーIX

• - スタイナーが装備できる騎士剣です。通常は最強ですが、非常に厳しい条件を満たすと入手できる「エクスカリバーII」や盗賊刀「アルテマウェポン」には攻撃力で劣ります。

ファイナルファンタジーX

• - ティーダが装備できる剣で、特定のオートアビリティを3つセットすると、「ラグナロク」という名前になります。

ファイナルファンタジーXI

• - レリック両手剣の最終形態で、最強クラスの武器ですが、各ジョブにとって必ずしも最強ではありません。

ファイナルファンタジーXII

• - 騎士剣装備3のライセンスが必要な両手剣。従来シリーズに比べると弱い部類に入り、最強とは言い難い武器です。

ファイナルファンタジータクティクス

• - ナイトと特定の専用ジョブが装備できる騎士剣で、白魔法「シェル」の効果がありますが、最強の騎士剣ではありません。

ファイナルファンタジータクティクスアドバンス、A2

• - いずれも騎士剣で、攻撃力は低く最強とは程遠い武器です。

ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクルシリーズ

• - クラヴァットが装備できる剣で、クラヴァットにとっては最強ですが、リルティが装備可能な武器には劣ります。

ディシディア [[ファイナルファンタジー]]

• - 装備レベル99以上の大剣で、汎用武器の一つとして扱われます。

剣形態以外のラグナロク

シリーズには、剣以外の形態で登場するラグナロクも存在します。

• - ファイナルファンタジーVIII

- 飛空艇として登場します。

• - ファイナルファンタジーX-2

- 「MP消費0」の効果を持つアクセサリーとして登場します。

• - ファイナルファンタジーXIII

- コクーンを滅ぼす魔獣として登場します。

• - ファイナルファンタジーXIV

- 両手斧として登場するほか、レイドコンテンツの場所の名前にもなっています。

まとめ

「ラグナロク」は、ファイナルファンタジーシリーズにおいて非常に魅力的な武器であり、多くのファンに愛されています。その立ち位置や性能は作品によって異なりますが、その存在感は常に特別なものです。シリーズを通して「最強」であり続けることはありませんが、その名は多くのプレイヤーの心に刻まれています。

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