ラグビーロシア代表

ラグビーロシア代表

ラグビーロシア代表（露: Сборная России по регби, 英: Russia national rugby union team）は、ロシアラグビー協会によって組織されるラグビーユニオンのナショナルチームであり、「熊」（Медведи）の愛称で知られています。本稿では、1992年のロシア代表発足以前のソビエト連邦代表、および短期間存在した独立国家共同体チームを含めて概観します。

歴史

前身であるソビエト連邦代表は、1936年に最初のテストマッチを行いました。

1991年のソ連邦解体後、チームは独立国家共同体代表を経て、1992年6月6日にロシア代表としてバーバリアンズとの国際試合に臨みました。

1987年の第1回ラグビーワールドカップには当初招待されていましたが、国際ラグビーフットボール評議会（IRB）の常任理事国にアパルトヘイト政策をとっていた南アフリカ共和国が含まれていたことを理由に、参加を見送りました。

欧州ネイションズカップでは、2000-2001シーズンおよび2001-2002シーズンに連続して3位の成績を収めました。しかし、2003年大会のヨーロッパ予選では、出場資格を満たさない選手を起用したことにより、IRBから失格処分を受けました。

2007年ワールドカップの予選ではイタリアやポルトガルに敗れましたが、本大会開幕直前の2007年8月31日時点のIRB（現ワールドラグビー）ランキングでは、当時まだワールドカップに出場経験のない国の中で最も高い19位に位置していました。

国際試合における最大差での敗戦は、2010年10月に東京で行われた日本代表戦で記録されました。この試合では3対75という大差で敗れました。

長年の悲願であったワールドカップ本大会への初出場は、2011年大会で達成されました。ヨーロッパ予選を2位で通過しましたが、本大会のプール戦では全敗を喫し、決勝トーナメント進出はなりませんでした。

続く2015年大会のヨーロッパ予選では3位となり、敗者復活方式の大陸間プレーオフ決勝に進出しました。ウルグアイ代表との対戦では1勝1敗となりましたが、総得点差でわずかに及ばず、本大会出場を逃しました。

2019年大会のヨーロッパ予選でも3位に終わり、当初は本大会出場権を得られませんでした。しかし、予選を突破したルーマニア代表とスペイン代表に、代表資格を持たない選手を起用したことによる規定違反が発覚し、両チームが失格処分となったため、ロシア代表が繰り上げで本大会出場権を獲得しました。

2019年ワールドカップ本大会では、開催国である日本代表との開幕戦に登場しました。この試合で大会最初のトライを記録するなど、前半は7-12と格上の相手に対し5点ビハインドと健闘を見せましたが、後半は日本の攻撃を防ぎきれず、最終的に10-30で敗れました。続く第2戦では、中3日という厳しい日程でサモア代表と対戦し、9-34で敗れました。その後、アイルランド代表には0-35で、スコットランド代表には0-61とそれぞれ無得点で敗れ、プール戦を4戦全敗、グループ最下位で終え、決勝トーナメント進出はなりませんでした。

2022年2月、ロシアおよびベラルーシによるウクライナへの軍事侵攻が発生したことを受け、ワールドラグビーは両国に対し、国際大会および国境を越えるラグビー大会への全面的な出場停止措置を決定しました。これにより、ラグビーワールドカップ2023の出場権をかけたヨーロッパ地区予選を途中で離脱せざるを得なくなり、ラグビーワールドカップセブンズ2022や女子HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ2022など、他の国際大会への参加も不可能となりました。

ワールドカップの成績

1987年 - 不参加
1991年 - 地区予選敗退
1995年 - 地区予選敗退
1999年 - 地区予選敗退
2003年 - 地区予選敗退
2007年 - 地区予選敗退
2011年 - プール戦敗退
2015年 - 地区予選敗退
2019年 - プール戦敗退
2023年 - 地区予選の途中で出場停止

歴代代表選手

ウラジスラフ・コルシュナフ
ヴァシリー・アルテミエフ
キリル・ゴトフツェフ
ヴァレリー・モロゾフ

関連項目

7人制ラグビー男子ロシア代表
7人制ラグビー女子ロシア代表

外部リンク

* ロシアラグビー協会

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