ラグーンエンジン

ラグーンエンジン

『ラグーンエンジン』は、漫画家・杉崎ゆきる氏によって描かれた作品で、『月刊ASUKA』（角川書店）にて連載されていました。2007年11月時点で7巻までが発売されています。

また、『月刊ニュータイプ』では、『ラグーンエンジン・アインザッツ』が連載されていましたが、こちらも残念ながら中断となっています。

あらすじ

物語は、代々悪霊や幽霊といった「凶（マガ）」を退治する「楽師」の家系である等軍家の兄弟、等軍焔と等軍陣を中心に展開されます。

小学生である彼らは、楽師としての修行に励む日々を送っており、当主である父親から指令を受け、凶を倒すための修行をこなしていく中で、様々な事件に巻き込まれていきます。

登場人物

以下に、物語の主要なキャラクターを紹介します。声優はドラマCD版のキャストです。

主要人物

等軍 焔（らぐん えん）
声：落合扶樹（decade版：水樹洵）
本作の主人公。弟の陣と共に、父親から与えられた指令をこなす小学6年生。持ち凶は古雅（コガ）。責任感が強く、優等生タイプで、突っ走りがちな弟のストッパー役。
父親以外に頼れる大人が身近にいないためか、自分が家を支えなければならないという意識が強く、悩みを内に溜め込みやすい。
全国模試で常にトップを維持する努力家で、同じく首位を争う高神学園の綾人をライバル視していたが、後に綾人が母方の従兄弟であることが判明し、同居することになったことで友人となる。しかし、最近見る不思議な夢の影響からか、綾人のことを以前とは違った意味で強く意識するようになる。
自家中毒と思われるアレルギー性疾患を抱えており、薬の服用を嫌がるため発作を起こすことも多い。凶との戦闘では結界を張り、敵の分析を担当する。
過去の経験から、納豆のような「ぬるぬるしたもの」が苦手で、見ただけで気絶してしまう。水泳にも通っている。焔と陣は、凶に正体を悟られないための秘密の名前「臣名（オミナ）」を持っている。

等軍 陣（らぐん じん）
声：神木隆之介（decade版：田村ゆかり）
焔の弟で、等軍家の次男。小学5年生で、凶との戦いでは攻撃を担当する。持ち凶は宙（ソラ）。喧嘩っ早く生意気だが、根は泣き虫で甘えん坊。普段は奔放さで焔を振り回すが、兄のことを案じている。
焔のことを「焔兄」と呼んでいるが、幼い頃は「お兄ちゃん」と呼んでいた。ピーマンが嫌い。勉強は苦手で、九九を覚えるのに半年かかったという。最近、焔の夢に出てくる光景と似たヴィジョンを見るようになる。
第3巻で新必殺技「散手破陣楽」を完成させた。龍笛の腕前はかなりのもの。実はカナヅチ。焔と同じく「臣名」の持ち主。

峰水 綾人（ほうすい あやと）
声：坂本真綾（decade版：朴璐美）
家庭の事情で等軍家に居候している、焔と陣の従兄弟。私立高神学園の生徒会長を務める優等生。全国模試では焔と首位を争う。
焔や陣とは赤ん坊の頃に会ったきりだったが、再会してすぐに打ち解け、今では良き理解者となっている。優しく温厚だが、どこか謎めいた雰囲気を漂わせており、彼の言動は焔を戸惑わせることもある。
等軍の血筋ではないため、楽師や凶については何も知らなかったはずだが、楽祈に触れても平気だったり、母親が紙鳥で連絡を取っていたりと謎が多い。焔と陣からは「あや」と呼ばれている。

等軍家

等軍 秀明（らぐん ひであき）
声：高瀬右光
焔と陣の父親であり、等軍家の現当主。温厚な外見とは裏腹に、楽師としての修行においては息子たちにスパルタ教育を施している。焔が敬愛する数少ない目上の人間。
焔や陣はまだ見たことがないが、持ち凶は巨大で強力らしい。

等軍 紅音（らぐん あかね）
声：三石琴乃
焔と陣の母親で、綾人の伯母。「茉莉アカネ」というペンネームで人気小説家として活躍しているが、性格は大雑把でだらしない面もある。締め切りに追われる際には、家のことを担当編集者の慎太郎に任せて執筆に没頭する。そのため、焔からは反面教師として見られている。ネタに詰まると焔や陣をネタ探しのターゲットにする。

永作 慎太郎（ながさく しんたろう）
声：石田彰
紅音の担当編集者。多忙な紅音に代わって等軍家の家事を担当することも多い。恋人募集中。仕事ではやり手として評判だが、奇行と女装趣味が災いし、焔からは反面教師的な存在として見られている。

等軍兄弟の友人・親戚

もりばやし 恵礼（-えれい）
声：釘宮理恵
焔と陣の幼馴染で、毎朝2人を迎えに行っている小学5年生。陣とは喧嘩友達。楽師や凶についての事情も知っているようだが、考え方は現実的。勝気だが惚れっぽい一面もある。

御上 卓（みかみ すぐる）
声：山口眞弓
等軍兄弟と同世代で、若くして御上家の当主となった少年。中学1年生。守属性で、持ち凶は護狼（ゴロー）。普段は冷静だが、「分家」と呼ばれることにコンプレックスがある。

御上 奏（みかみ かな）
声：かないみか
卓の妹。兄と同じく守属性で、持ち凶の綺羅（キラ）は人の姿に変身できる能力を持つ。内気な性格だが、実は学校をサボるなど問題児な一面もある。

鳥羽 狂（とば きょう）
京都にある等軍の分家「鳥羽」家の次男。攻撃属性で、持ち凶は叉儀（サギ）。好戦的な性格で、陣とはケンカ友達。

鳥羽 杏（とば きょう）
鳥羽の長女で狂の姉。訳属性で、持ち凶は歌良洲（カラス）。普段は無表情だが、言動はストレート。

鳥羽 馨（とば けい）
鳥羽家の長男。守属性で、持ち凶は夜目（ヤメ）。存在感が薄く、忘れられがち。

その他

新野 罪（しんの ざい）
複数の凶を操る裏の楽師「仮面傀儡師」の少年。綾人の通う高神学園の生徒会役員でもある。残忍で冷酷な性格。

馬楽先生（バラせんせい）
凶や楽師しか入り込めない異空間で接骨院を営む医師。浄属性で、陣にアドバイスを授ける。

霧島 未来（きりしま みき）
重度のシックハウス症候群で入院中の少女。焔と知り合い仲良くなる。楽師としての素質を持ち始める。

トム
交通事故で亡くなった未来の愛犬。迷魂となってからも未来の姿を捜し続けていた。

宇月田 救（うつきた すくい）
骨董屋「闇屋」の案内人を務める楽師の少年。

命矢（めいや）
楽師に仕える獣で救と共に闇屋の案内人を務めている。普段は人間の姿だが本性は黒い化け猫。

代志乃（よしの）
闇屋で働く猫。普段は和服に身を包んだ少女の姿をしている。

ドラマCDオリジナルキャラクター

広田みかん
スポーツが得意な男勝りの小学6年生。焔とはバスケの試合を通して知り合う。

広田あんず
みかんの妹で、姉とは正反対のかなり引っ込み思案な性格。

書誌情報

ラグーンエンジン
単行本（省略）
愛蔵版（省略）
ラグーンエンジンアインザッツ（省略）

CDドラマ

原作1巻の初回版コレクターズセットの付録や、ドラマCD「桜吹雪に消えた謎」などがあります。ドラマCDでは、キャラクターの性格や関係性が変更されている点に注意が必要です。

スタッフ

原作/スーパーバイザー：杉崎ゆきる
脚本：吉永亜矢
演出：柏倉ツトム（テクノサウンド）
音楽：片倉三起也
音楽エンジニア：瀧田二朗
プロデューサー：佐々木史朗

イメージソング

カ・ガ・ヤ・ケ！（「桜吹雪に消えた謎」収録）
* 歌：田村翔、作詞：井手コウジ、作曲：飯田健彦、編曲：石塚知生

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