ラサール・インベストメント・マネージメント

ラサール・インベストメント・マネージメント

ラサール・インベストメント・マネージメント（LaSalle Investment Management）は、世界的に展開する不動産投資の大手企業であり、多岐にわたる投資商品とサービスを提供しています。略称はラサールと呼ばれ、日本国内においても不動産ファンドブームの象徴的な存在となっています。

概要

この企業は、総合不動産サービスを手掛けるジョーンズ・ラング・ラサール（JLL）の子会社であり、アメリカのイリノイ州シカゴに本部を構えています。ラサールはオープンエンド型ファンド、クローズドエンド型ファンド、セパレートアカウント、上場証券といった多様な投資形態を提供しており、世界17カ国に24の拠点を展開しています。特に、機関投資家である公的年金基金や企業年金基金、保険会社などから運用資金を集めており、2020年6月末の時点で総運用資産残高は約650億ドルに上ります。

日本法人

日本におけるラサールの現地法人は「ラサール不動産投資顧問株式会社」で、2012年に以前の名称「ラサール インベストメント マネージメント株式会社」から改名されました。物流不動産への投資にも力を入れており、「ロジポート」というブランド名の施設に特化したJ-REITであるラサールロジポート投資法人のスポンサーも務めています。

子会社

ラサールには複数の子会社が存在し、代表的なのは「ラサールREITアドバイザーズ株式会社」であり、ここではラサールロジポート投資法人の資産運用を行っています。また、ラサール インベストメント アドバイザーズ株式会社はかつてラサール ジャパン投資法人の資産運用を担っていた企業です。

投資実績

ラサールは数多くの重要なプロジェクトへの投資歴があります。たとえば、御堂筋フロントタワーや目黒雅叙園などの著名な物件があります。目黒雅叙園は、2014年に森トラストが取得した後、2015年1月にラサールの特別目的会社に転売されています。また、ラサール・ジャパン・プロパティ・ファンド（2019年11月～）は、オープンエンド型の私募コアファンドとして知られ、評価されています。

ファンドバブルと歴史

2005年9月には、東証に上場しているイーアセット投資法人をラサールが運用することになりました。ラサールは2007年に運用会社を取得し、私募ファンドで運用していた商業施設を576億円でイーアセット投資法人に組み込み、運用資産総額を約1200億円にまで膨らませました。当初は上海の運用物件も組み入れる計画がありましたが、2008年1月には商号をラサールジャパン投資法人に変更。リーマンショックの影響により運用が難しくなり、最終的には2010年2月に上場廃止、同年3月に日本リテールファンド投資法人に吸収合併されるという幕を閉じました。

脚注

関連項目として、親会社であるジョーンズ・ラング・ラサール（JLL）をご紹介します。これらの歴史を持つラサール・インベストメント・マネージメントは、引き続き不動産投資業界で重要な役割を果たしていくことでしょう。

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