ラザー・バシール・ターラル

ラザー・バシール・ターラル - 駐日パキスタン大使の経歴と背景

ラザー・バシール・ターラル（ウルドゥー語: رضا بشیر تارڑ、英語: Raza Bashir Tarar）は、1964年生まれのパキスタン出身の外交官であり、現在は東京に駐在するパキスタン大使を務めています。彼のキャリアは外交のさまざまな分野での豊富な経験で構成されており、在外公館での勤務を通じて国際関係の構築に努めてきました。

ターラルは1987年にパキスタン外務省に入省し、最初の数年間は外交官としての専門技能を磨く研修を受けました。その後、日本語研修も行い、日本との関係づくりに向けた基盤を築きました。1991年から1994年にかけては、フィリピンの大使館で勤務し、その後はイスラマバード本省での勤務を経て、1999年からはベルギーでのお仕事を開始します。特に、2002年から2005年の間は東京の大使館で勤務し、再び日本とのつながりを強化しました。

就任した大使としての仕事の中で、彼は2008年から2013年まで国連のパキスタン政府代表部で次席代表を務め、その後の2013年から2015年まで軍縮局長として活動するなど、国際的な舞台でも活躍しています。ターラル氏がこの仕事に在任中、彼は多くの国際会議や二国間協議に参加し、特に軍縮に関連する議題についての議論でパキスタンの立場を強調しました。

2015年から2019年にはケニアに駐在し、その間、多数の役職を兼務しました。在ケニア高等弁務官として勤務する中で、彼は関連する国々との連携を深め、「持続可能なブルーエコノミー会議」にパキスタン代表団を率いて出席し、持続可能な開発に貢献しました。

その後、ターラル氏は2021年から2022年にかけてカナダやトリニダード・トバゴでの高等弁務官としての役職につき、さらなる経験を積んでいきました。

2022年11月9日、ターラル氏は東京に赴任し、パキスタンの次期駐日大使とし正式に就任。2023年3月8日には皇居で信任状を提出し、日本の高官との関係を公式にスタートさせました。この日、日本の大使館で行われた儀式は、3年ぶりの馬車送迎が行われたことでも話題となりました。

彼はすでに既婚で、二人の子供を持つ父としての一面を持ちながら外交官としての職務を重視し、日本とパキスタンの両国間の関係強化に尽力しています。ターラル氏の外交経験や人間性は、今後の日本との関係において重要な役割を果たすと期待されています。

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