ラジオふるさと総世紀末計画・デーモン小暮の世紀末語るシス

『ラジオふるさと総世紀末計画・デーモン小暮の世紀末語るシス』は、1998年10月から1999年9月にかけて、JRN系列で放送されていたラジオ番組です。

概要

この番組は、人気ヘヴィメタルバンド聖飢魔IIが1998年から展開した「ふるさと総世紀末計画」プロジェクトの一環としてスタートしました。このプロジェクトは、日本全国47都道府県でのミサツアー（ライブ）や、地方企業のCMにノーギャラで出演するといった、地域に根差した活動を行うものでした。

番組の制作局・基幹局はTBSラジオではありませんでしたが、ハガキの宛先はTBSでした。これは、当時のラジオ業界におけるネットワークの複雑さを示唆しています。

リスナーへの特典として、ハガキが読まれた全員に番組特製ステッカーがプレゼントされました。さらに、特に面白かったり、内容が優れていると判断されたリスナーには、特製手ぬぐいが贈られました。

出演者

初回放送には、聖飢魔IIの構成員全員が出演し、番組開始を盛り上げました。2回目以降は、デーモン閣下が毎週出演し、他の構成員が週替わりで1名ずつ出演する形式となりました。ただし、その後も何度か構成員全員が出演する回がありました。

コーナー紹介

番組では、リスナー参加型の様々なコーナーが設けられ、地域色豊かな内容で人気を博しました。

地方発・ふるさとの常識
各地方では当たり前でも、他の地域の人から見ると珍しい風習や習慣、出来事などを紹介するコーナー。リスナーから寄せられた、地域ならではの情報を共有し、意外な発見や笑いを誘いました。
20世紀・ふるさと作詞すストーリー
番組が用意したギターソロのインストゥルメンタル曲に、リスナーが自由に歌詞を付けて応募するコーナー。歌詞のテーマは、地元にまつわる話や20世紀の出来事など様々でした。1999年4月の番組改編期には、「うちの地元では（この番組が）打ち切られた」といった内容の、自虐的な歌詞が送られてくることもありました。コーナータイトルは、初回放送時には決まっておらず、仮タイトルとして「聖飢魔IIが諸君らの詞を歌にしてやるぞのコーナー」などと名付けられていました。その後、リスナーからタイトル案を募集し、選考の結果、正式タイトルが決定しました。
悪魔の黙示録
20世紀に起こった様々な出来事を検証するコーナー。リスナーからは、これらの出来事に関する印象的な話や思い出などが寄せられました。また、出来事の証人となる人物に電話を繋ぎ、話を聞くこともありました。過去には、琴剣（元力士、千代の富士について）や高木豊（元プロ野球選手、長嶋茂雄について）に電話を繋いでいます。
世も末涼子の陰謀
番組が「世も末だ」と判断した当時の社会現象や問題を取り上げ、その関係者などに電話を繋いで話を聞くコーナー。社会問題に切り込む姿勢が特徴でした。

ネット局

番組は、以下のラジオ局で放送されていました。ただし、1999年4月の改編で打ち切りになった局もあります。

北海道放送（日曜18:00 - 18:30、1999年3月まで）
秋田放送
ラジオ福島
福井放送
北陸放送（木曜23:00 - 23:30）
山陰放送
西日本放送
山口放送
宮崎放送
南日本放送（1999年3月まで）
* 琉球放送（水曜23:00 - 23:30、1999年3月まで）

この番組は、聖飢魔IIの音楽性とは異なる、地域密着型の企画でファンを楽しませました。また、世紀末という時代を意識したコーナー構成も、当時のリスナーの関心を引く要因となりました。

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