ラジオクラウド

ラジオクラウド：インターネットラジオの新たな形

ラジオクラウドは、博報堂DYメディアパートナーズと日本の一部民間ラジオ放送局が手を組んで展開するスマートフォン向けのインターネットラジオサービスです。このサービスはまさに新しいラジオの楽しみ方を提供しています。

基本機能と特徴

ラジオクラウドはポッドキャスト型のサービスであり、ユーザーは過去の放送回をダウンロードして楽しむことができます。さらに、一部の番組はストリーミング再生にも対応しており、気軽に聴取できる環境が整っています。参加している放送局は、TBSラジオをはじめとするJRN加盟局やニッポン放送、文化放送などのNRN加盟局が含まれています。多くの参加局はクロスネット局として両方に加盟しており、さまざまな番組が楽しめます。

ただし、サービスで配信される全ての番組を網羅しているわけではなく、各番組の初回から最終回に至るまでの全てのエピソードが提供されているわけではありません。また、音楽や効果音については著作権の問題から配信されていないため、ユーザーはトーク中心のコンテンツを楽しむことになります。

再生期限の設定

ラジオクラウドでは、各放送回に対して再生期限が設定されていることがあり、この期限を過ぎるとその放送回の再ダウンロードが不可能になります。聴取者は自分のマイリストから削除した場合、その回を再度ダウンロードできない旨の注意が表示されます。しかし、サイマル配信型サービスと異なり、ラジオクラウドには聴取地域の制限がないため、日本国内外問わず多くのユーザーがアクセスできます。

サービスの沿革

このサービスの起源は、2016年にTBSラジオが提供していた「TBS RADIO podcasting954」に遡ります。当初はポッドキャスト形式で運営されていましたが、サーバーの経費とユーザーの聴取状況、広告収益といった要素からサービスを終了しました。2017年には新たに開発したスマートフォンアプリ「ラジオクラウド」が登場し、これにより最新の放送回が無料で聴取できるようになりました。また、過去の放送分も会員登録を行うことでダウンロードが可能になりました。

「ラジオクラウド」の提供により、多くの民放ラジオ局が参加し、日々新しいコンテンツが配信されるようになりました。サービス開始当初からの参加局もあれば、新たに加入した局もあり、2017年には64局にまで拡大しました。さらに、2020年には「アフター6ジャンクション」などの新たな番組をポッドキャスト形式で再開し、2022年には公式にポッドキャストサービスを提供し続けています。

参加放送局

サービス開始時から参加している放送局には、TBSラジオを含むAMとFM局、短波放送、BS12トゥエルビ、さらには朝日新聞社などが名を連ねています。また、TOKYO SMARTCASTやラジオNIKKEIなど、他のメディアともコラボレーションがあります。これらの局が生み出す多彩なコンテンツは、多様なリスナーのニーズに応えるものとなっています。

結論

ラジオクラウドは、スマートフォンを通じて手軽に多様なラジオコンテンツを楽しむ手段を提供し、リスナーに新しい聴取体験をもたらしています。インターネットラジオとしての特性を活かし、今後さらに進化することが期待されます。

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