ラジオ時事対談

ラジオ時事対談：知られざる社会派ラジオ番組の軌跡

『ラジオ時事対談』は、2009年11月6日から2021年8月26日まで、ラジオ日本で放送されていた深夜番組です。突如として始まったこの番組は、社会派の硬派な内容で、知る人ぞ知る存在でした。

番組の概要

パーソナリティは、フリープロデューサーの有泉孝氏。番組は、有泉氏とゲストによる対談コーナーを中心に、複数のレギュラーコーナーで構成されていました。有泉氏は全てのコーナーに出演し、番組の司会進行を務めました。

番組開始当初は、民主党政権への批判が主なテーマでしたが、第二次安倍内閣発足後は、尖閣諸島問題、日韓関係、北朝鮮問題、拉致問題といった外交・安全保障、経済問題などを中心に扱いました。特に、北朝鮮による日本人拉致問題については、番組開始当初から定期的に取り上げていました。

特徴的な構成

番組は、1時間枠時代と2時間枠時代で構成が異なっていました。

1時間枠時代：オープニングクレジット、対談コーナー（前半）、レギュラーコーナー1～2個、対談コーナー（後半）、レギュラーコーナー1～2個、エンディングクレジット
2時間枠時代：
25時台：オープニングクレジット、対談コーナー（前半）、レギュラーコーナー1個、対談コーナー（後半）、レギュラーコーナー1個、「今日の1曲」
26時台：レギュラーコーナー4～5個、エンディングクレジット

番組では、開始当初から宣伝や予告はほとんど行われず、口コミでその存在が広まっていきました。また、放送は基本的に録音でしたが、2013年5月3日には初の生放送が行われました。

個性的なレギュラーコーナー

番組には、以下のような個性的なレギュラーコーナーがありました。

川嶋朗の統合医療：川嶋朗氏（東京女子医科大学准教授）が、病気や健康について解説するコーナー。
青木文鷹の日本を救え：青木文鷹氏（経済アナリスト）が、日本を取り巻く様々な問題について語るコーナー。
村井啓一のヒプノセラピー：村井啓一氏（ヒプノセラピスト）が、催眠療法について解説するコーナー。
横田早紀江の「めぐみへの手紙」：横田早紀江氏が、娘・横田めぐみさんへの思いや、拉致問題に関する活動について語るコーナー。
週刊やまと新聞：岡時彦氏（やまと新聞編集局長）が、時事ニュースを解説するコーナー。

番組を彩った出演者

番組には、パーソナリティの有泉孝氏に加え、以下のような個性的な出演者がいました。

女性アシスタント：川崎谷桐子、唐澤百合、サクラケイコ、乳原佳代、ヤマザキナオコ
レギュラー：八木秀次（麗澤大学教授）
対談コーナー頻出ゲスト：八木秀次、宇田川敬介（国会新聞）、岩見隆夫（毎日新聞論説委員）、佐々淳行（評論家）、三浦朱門（作家）、塚本三郎（元衆議院議員）、山谷えり子（参議院議員）

関連番組

『ラジオ時事対談』のパーソナリティである有泉孝氏は、同じラジオ日本で放送されていた『松原仁のジン・じん・仁』の制作にも関わっていました。また、『ラジオ時事対談』のスピンオフ番組として、『ザ・拉致問題　めぐみさんは生きている』や、niconico生放送の『有泉・青木の『ニュースだまっちゃおれん』』も放送されました。

終わりに

『ラジオ時事対談』は、社会派の硬派な内容ながら、多くのリスナーに支持されたラジオ番組でした。2021年8月に惜しまれつつ終了しましたが、その内容は今もなお、多くの人々の記憶に残っています。

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