ラジャ・ナインゴラン

ラジャ・ナインゴラン (Radja Nainggolan)

概要

ラジャ・ナインゴランは1988年5月4日生まれ、ベルギーのアントウェルペンにルーツを持つサッカー選手で、現在はKSCロケレン＝テムセに所属しています。ポジションはミッドフィールダーで、かつてはベルギー代表としても活躍していました。

キャリア初期

ナインゴランは2000年にジェルミナル・ベールスホットのユースチームでサッカーを始め、その後イタリアのピアチェンツァ・カルチョに移籍し、2007年にトップチームに昇格します。このクラブでのプレーが彼のキャリアを築く原点となりました。

カリアリでの成功

2010年、ナインゴランはカリアリ・カルチョにレンタル移籍し、そこでのパフォーマンスを高く評価されます。2010-11シーズンにはレギュラーに定着し、同年のボローニャFC戦で初得点を挙げます。彼はその後もカリアリでの活躍を続け、2014年にはASローマに移籍します。

ASローマでの躍進

ローマに移籍後、ナインゴランはその存在感を強め、2014-15シーズンにはセリエAベストイレブンに選出されたこともあります。特に2016-17シーズンはキャリアハイの11得点を挙げ、チームの攻撃を牽引しました。しかし、チーム内での競争や素行の問題も影響し、最終的にはインテル・ミラノへ移籍することになります。

インテル・ミラノとその後

インテルでは3800万ユーロの移籍金で加入しますが、アントニオ・コンテ監督の方針により、構想外となってしまいます。その後再びカリアリに移籍し、2021年にはロイヤル・アントワープFCに加入しましたが、クラブから無期限の追放を受ける事態に発展します。

最近の活動

2023年にはS.P.A.L.へ加入し、その後もバヤンガラFCを経て、2025年にはKSCロケレン＝テムセでプレーしています。ナインゴランのキャリアは決して平坦ではありませんが、彼の能力と魅力は多くのファンに認められています。

代表歴と役割

ナインゴランはベルギー代表としてもプレーし、2009年のキリンカップでの初キャップを皮切りに、UEFA EURO 2016では大会での重要な役割を果たしました。しかし、彼は2018 FIFAワールドカップの最終メンバーからは外れ、代表引退を表明することになります。

プレースタイル

ナインゴランは「ボックス・トゥ・ボックス」のミッドフィールダーとして、攻防両面での影響力を発揮します。相手の陣地に進出しながらミドルシュートを狙うスタイルが特徴的で、守備面でも貢献度が高い選手です。特にフルコンディションの時には、その競り合いの強さと運動量が際立ちます。

プライベート

父親はインドネシア人、母親はフランス人というバックグラウンドを持ち、自身の出自に誇りを持っています。しかし、育った環境は決して裕福ではなく、母親の影響が強い人生を送ってきました。また、様々な素行の問題を抱える一方で、情熱的で誠実な一面も持ち合わせており、多くのファンから愛されている存在と言えます。

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