ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛

『ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛』について

『ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛』（原題:The Last Exorcism Part II）は、2013年にアメリカで公開されたホラー映画で、エド・ガス＝ドネリーが監督を務め、アシュリー・ベルが主要キャストとして出演しています。本作は、2010年に公開された『ラスト・エクソシズム』の続編です。日本では劇場公開されなかったものの、2014年6月にDVDとしてリリースされました。

あらすじ

物語の舞台は前作から数年後、ネル・マーガレット・スウィーツァー（アシュリー・ベル）が精神的な治療を受けている施設です。前作での恐怖の出来事から、彼女は徐々に心身の健康を取り戻しているかに見えます。しかし、彼女の周囲で怪奇現象が続発し始め、彼女は再び悪魔の存在に脅かされることになります。ネルは、かつての恐怖から逃れられない運命にあるのです。

キャスト

本作には、アシュリー・ベルの他にも、ジュリア・ガーナー（グウェン役）、スペンサー・トリート・クラーク（クリス役）、ルイス・ハーサム（ルイス役）など、多彩なキャストが名を連ねています。これにより、物語に深みが加わるとともに、各キャラクターの感情や背背景が掘り下げられていきます。

制作背景

『ラスト・エクソシズム2』の製作決定は、2012年1月に発表されました。この際、アシュリー・ベルの続投が決定し、エド・ガス＝ドネリーが監督に選ばれました。同年11月には、音楽を担当するマイケル・ワンドマッチャーが報じられ、2013年6月にはサウンドトラックがリリースされました。

マーケティングと興行収入

映画の全米配給権は2012年11月にCBSフィルムズにより獲得され、オフィシャルトレイラーが2013年1月に公開されました。この映画は、『ファントム 開戦前夜』や『ジャックと天空の巨人』、さらには『21オーバー 最初の二日酔い』などと同時期に公開され、初週の興行成績は予想を下回る875万ドルとなりました。オープニング興行収入は、前作に比べると厳しい結果となりました。

批評と評価

本作は、多くの批評家からの評価が芳しくありませんでした。映画評価サイトのRotten Tomatoesでは、72件のレビューが寄せられ、批評家支持率はわずか15%にとどまっています。平均点は10点満点中3.6点という結果です。批評家たちは、「この続編は、ファウンド・フッテージ形式を採用しなかったために退屈な作品になってしまった」と指摘しています。また、Metacriticの加重平均値も35点と、低評価が続いていることが伺えます。CinemaScoreもC-と、観客からの評価も厳しい結果となりました。

結論

『ラスト・エクソシズム2 悪魔の寵愛』は、前作から続く物語を受け継ぎながらも、視覚的な恐怖表現やストーリー展開において多くの賛否が分かれた作品です。悪魔に取り憑かれた主人公を描いた心理的なホラーを求める方には興味深いでしょうが、前作のファンにとっては物足りない結果になるかもしれません。

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