ラスベガス万才 (曲)

「ラスベガス万才」（原題：Viva Las Vegas）は、エルヴィス・プレスリーが歌い、1964年に発表された楽曲です。この曲は、同名の映画『ラスベガス万才』の主題歌としても知られており、プレスリーの代表曲の一つとして、今日に至るまで広く親しまれています。

この楽曲は、1964年4月28日にリリースされたレイ・チャールズのシングル「ホワッド・アイ・セイ」のB面に収録されました。しかし、その人気は瞬く間に広がり、同年5月20日に公開された映画『ラスベガス万才』の主題歌として、さらに多くの人々に知られることとなりました。

「ラスベガス万才」は、アメリカのBillboard Hot 100チャートで29位を記録し、イギリスの全英シングルチャートでは12位にランクインしました。この楽曲が収録されたシングルのA面であるレイ・チャールズの「ホワッド・アイ・セイ」もBillboard Hot 100で21位を記録しており、このシングルが非常に人気の高いものであったことが伺えます。

「ラスベガス万才」は、エルヴィス・プレスリーのオリジナル版以外にも、数多くのアーティストによってカバーされています。以下に主なカバーバージョンをいくつかご紹介します。

内田裕也：1964年7月に東芝音楽工業からリリースしたシングルA面としてカバー。訳詞は三田恭次、編曲は寺内タケシが担当しました。B面には「ロール・オーバー・ベートーベン」が収録されています。
ニーナ・ハーゲン：1989年のアルバム『Nina Hagen』に収録。独特なスタイルでこの曲を解釈しています。
ブルース・スプリングスティーン：1990年のトリビュートアルバム『The Last Temptation Of Elvis』に収録。また、1992年の映画『ハネムーン・イン・ベガス』の挿入歌としても使用されました。
ZZトップ：1992年のベストアルバム『Greatest Hits』に収録。1998年の映画『ビッグ・リボウスキ』の挿入歌としても使用されました。彼らのブルージーなサウンドが、この曲に新たな魅力を加えています。
ショーン・コルヴィン：1995年のトリビュートアルバム『Till the Night Is Gone - A Tribute to Doc Pomus』に収録。
ドレッド・ツェッペリン：1995年のアルバム『No Quarter Pounder』に収録。
ビリー・スワン：1999年のアルバム『Like Elvis Used to Do』に収録。
ヴィンス・ニール：2010年のアルバム『Tattoos & Tequila』に収録。
* ホリー・コール：2012年のアルバム『Night』に収録。ジャジーなアレンジが特徴です。

これらのカバーバージョンからもわかるように、「ラスベガス万才」は、様々なジャンルのアーティストによって、それぞれのスタイルで演奏され続けています。この曲が時代を超えて愛される理由は、そのキャッチーなメロディと、ラスベガスの華やかさを象徴するような歌詞にあると言えるでしょう。エルヴィス・プレスリーの歌声はもちろんのこと、様々なアーティストによるカバーを通じて、この名曲の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか。

ZZ Top - Viva Las Vegas - YouTube - ZZトップのバージョン

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