京急川崎駅

京急川崎駅：川崎の玄関口、発展を続けるターミナル駅

京急川崎駅は、神奈川県川崎市川崎区砂子に位置する京浜急行電鉄の主要駅です。駅番号はKK20。本線と大師線の2路線が乗り入れ、1日平均乗降人員は約11万人を誇り、京急線内でも屈指の利用者数を有するターミナル駅として、川崎市の発展を支えています。

歴史と変遷

1902年（明治35年）、川崎駅（2代目）として開業。その後、鉄道省川崎駅との混同を避けるため、1925年（大正14年）に京浜川崎駅へ、そして1987年（昭和62年）に現在の京急川崎駅へ改称されました。

駅の歴史は、川崎市の発展と深く関わっています。1966年（昭和41年）の本線高架化、大師線新ホームの供用開始は、駅の機能向上に大きく貢献しました。1999年（平成11年）のダイヤ改正では、羽田空港発着の列車が増加し、運行体系が大きく変化。2002年（平成14年）には横浜方面と羽田空港間の直通運転が開始、2008年（平成20年）には坂本九さんの名曲「上を向いて歩こう」のアレンジ版が接近メロディーとして採用されるなど、時代の流れとともに進化を遂げてきました。2020年（令和2年）には全ホームにホームドアが設置され、安全性の向上が図られています。さらに、2024年（令和6年）には新たな特急列車「イブニング・ウィング号」の停車駅に追加される予定です。

駅構造と設備

京急川崎駅は二層構造。1階に大師線の2面2線頭端式ホーム（1～3番線）、2階に本線の島式2面4線ホーム（4～7番線）が配置されています。大師線は駅自動放送による案内、本線は駅員による案内が行われています。本線ホームでは、かつて京急線内で最後の稼働駅だった反転フラップ式発車標が、2022年にLCD式に更新されました。7番線まであるホームは京急線内最多です。

大師線と本線は側線を介して接続していますが、定期営業運転はありません。年末年始の終夜運転や車両の回送などに使用されています。本線では、特急列車の分割・併合、普通列車と優等列車の接続、列車の待避など、複雑な列車運行が行われています。

駅周辺の商業と再開発

駅周辺は商業地区が形成され、再開発が積極的に進められています。川崎DICE、ラ チッタデッラなどの大型商業施設が誕生し、映画館、書店、飲食店など、多様な商業施設が充実しています。また、京急川崎駅西口駅前には高さ約120mのオフィスビル建設が予定されており、更なる発展が期待されています。JR川崎駅にも至近距離に位置し、地下通路でスムーズに接続できる利便性の高さも魅力です。

交通アクセス

京急本線、大師線に加え、JR川崎駅へのアクセスも良好です。バス路線も充実しており、川崎市内各地へのアクセスも容易です。

まとめ

京急川崎駅は、歴史と現代が融合した活気あふれるターミナル駅です。利便性の高いアクセス、充実した商業施設、そして将来的な発展性も高く評価されています。川崎市の玄関口として、これからも発展を続けることでしょう。

もう一度検索