ラッシャー (潜水艦)

USS Rasher (USS Rasher, SS/SSR/AGSS/IXSS-269)

USS Rasherは、アメリカ海軍に属するガトー級潜水艦であり、その艦名はカリフォルニア沿岸に生息するバーミリオン・ロックフィッシュに由来しています。この艦船は、1940年代に活躍した重要な潜水艦の一つであり、数多くの戦闘と哨戒任務を遂行しました。

艦歴

ラッシャーはウィスコンシン州マニトワックの造船所で1942年に起工され、1943年に就役しました。最初の任務は南太平洋での哨戒活動であり、セレベス海やマカッサル海峡周辺で日本の輸送船団に対する攻撃を行いました。この第一次哨戒では、特に多くの戦果を上げ、所定の任務を果たしました。

第1の哨戒 (1943年9月 - 11月)

ラッシャーは1943年9月24日に最初の哨戒を開始し、特に10月には日本の陸軍輸送船に対して数回の魚雷攻撃を行い、戦果を上げました。最も notable なのは、陸軍輸送船「こがね丸」や「健国丸」を撃沈することに成功したことです。その後、護衛艦からの反撃を受けながらも、多くの目標に対して魚雷攻撃を行いました。

第2の哨戒 (1943年12月 - 1944年1月)

ラッシャーは次に南シナ海へ向かい、他の潜水艦とともにウルフパックを編成しました。この哨戒では、機雷を敷設したり、さらに複数の輸送船に対して攻撃を行い、特にタンカー「八紘丸」を狙った攻撃が印象的です。

第3、第4の哨戒 (1944年2月 - 6月)

3回目と4回目の哨戒では、特にジャワ海を経由して再度セレベス海へ向かい、さらなる戦果を挙げました。多くの護衛艦に対して魚雷を発射する中で、数隻の輸送船を撃沈しました。

第5の哨戒 (1944年7月 - 9月)

5回目の哨戒では、南シナ海にも進出し、さらなる攻撃を行いました。ここでも大規模な輸送船団に対する有効な攻撃を展開し、 enemy ship を撃沈しました。

第6、第7、第8の哨戒 (1945年1月 - 8月)

1945年には、複数の哨戒任務を遂行し、パイロットの救助任務も行いました。しかし、戦闘は次第に少なくなり、平和に向かう時代へと変化していきました。

戦後の活躍

戦後、ラッシャーはレーダー哨戒潜水艦として再就役し、さまざまな任務に従事しました。特に、1960年にはベトナム戦争にも参加し、さらにその後も対潜水艦戦訓練に従事しました。

ラッシャーは99,901トンの日本軍艦艇を撃沈し、これは第二次世界大戦におけるアメリカ軍潜水艦の中でも記録的な戦果であります。この艦は、その活躍により数々の勲章を受賞しました。最終的には1971年に除籍され、74年に解体されました。

USS Rasherは、アメリカ海軍の戦力として、太平洋戦争およびその後の任務において重要な役割を果たしました。その戦歴は、海軍史に名を刻むものとなっています。

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