ラティーナ (音楽マガジン)

ラティーナは、中南米音楽をルーツに持ち、ワールドミュージックへと発展した音楽雑誌、またはオンラインマガジンです。

歴史

1952年、タンゴ愛好家たちが集まり、中南米音楽研究会を設立。その活動の一環として、同人雑誌「中南米音楽」が創刊されました。この雑誌は、当初はタンゴを中心とした中南米音楽に焦点を当てていましたが、次第にその範囲を広げ、ワールドミュージック全般を扱う雑誌へと成長していきました。

1994年には、中南米音楽社の社員であった本田健治氏が事業を継承し、株式会社ラティーナを設立。「月刊ラティーナ」として雑誌の発行を継続しました。長年にわたり、国内外の多様な音楽を紹介し、音楽ファンから支持を集めてきました。

しかし、時代の変化とともに、紙媒体での発行は困難となり、2020年5月号を最終号として休刊となりました。多くの音楽ファンがその終焉を惜しみました。

オンラインでの復活

紙媒体での発行は終了しましたが、ラティーナはオンラインでその灯を消すことなく復活しました。2020年8月からは、配信プラットフォームサイトnote上で「e-magazine LATINA」として新たなスタートを切りました。

オンラインマガジンとして、これまで培ってきた音楽への情熱と知識を活かし、さらに多様なコンテンツを提供しています。インタビュー記事、レビュー、コラムなど、様々な角度から音楽の魅力を伝えています。

情報発信

ラティーナは、Facebook、Instagram、YouTube、X（旧Twitter）といったソーシャルメディアも活用し、積極的に情報発信を行っています。最新の音楽情報やイベント情報、アーティストのインタビュー動画などを配信し、読者とのコミュニケーションを図っています。

デジタルアーカイブ

国立国会図書館デジタルコレクションでは、貴重なバックナンバーである『中南米音楽 La musica iberoamericana』と『Latina ラティーナ : 世界の音楽情報誌』が公開されており、オンラインで閲覧できます（要登録）。これらのデジタルアーカイブは、ラティーナの歴史を振り返る上で貴重な資料となっています。

ラティーナは、中南米音楽からワールドミュージックへと、その領域を広げながら、常に音楽の魅力を伝え続けてきました。紙媒体からオンラインへと形を変えながらも、その情熱は今も変わることはありません。今後の展開にも注目が集まっています。

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