ラドフォード (DD-446)

USS Radford (DD-446)

USS Radford（DD-446）は、アメリカ海軍に属するフレッチャー級駆逐艦で、ウィリアム・ラドフォード少将の名を冠しています。この艦は、第二次世界大戦を含む多くの軍事作戦に参加し、その功績を讃えられました。

艦歴の始まり

ラドフォードは1941年10月2日、ニュージャージー州カーニーにてフェデラル・シップビルディング・アンド・ドライドック社によって起工されました。同艦は1942年5月3日にフランソワ・E・マッテス夫人の手によって進水し、同年の7月22日に竣工しました。

第二次世界大戦への参加

艦が完成した後、ラドフォードは太平洋艦隊に配属され、主に対日作戦に従事しました。1943年には東京急行への攻撃作戦や、7月にクラ湾夜戦、コロンバンガラ島沖海戦に参加しました。この間、軽巡洋艦「ヘレナ」の救助活動を行い、468名を救出したことにより殊勲部隊章を授与されました。

1943年11月25日、ラドフォードはマキン島近海で潜水艦「伊19」をレーダーで発見。接近中に隠れる相手に対し、 sonar（ソナー）を用いて捕捉し、爆雷を投下して撃沈しました。特にこの勝利は、艦の名声を高めることになりました。

さらに1944年12月にはルソン島の解放を支援するとともに、掃海任務を行い、フィリピン政府からも殊勲部隊章を受章しています。1946年1月17日に退役後、サンフランシスコで保管されることになりました。

戦後の活動

大戦が終わった後、ラドフォードは近代化改修が行われてFRAM I計画に基づいて護衛駆逐艦（DDE-446）に艦種変更を実施し、1949年に再就役しました。朝鮮戦争の発生を受けて、第7艦隊のいる地域での作戦活動にも参与し、国連軍を支援する任務を果たしました。

1960年には真珠湾でのFRAM II改修を受けた後、1962年には再び駆逐艦に艦種変更しました。

その後、1965年に南シナ海の緊張が高まる中、さらに2度の偵察任務を担い、ベトナム戦争中の1965年から69年にかけて、偵察救助任務と支援砲撃任務に従事します。特に1966年には、対潜水艦作戦、航空母艦護衛、そして台湾の偵察任務でとりわけ目立った成績を残しました。

最後の任務と退役

ラドフォードは1969年11月10日にサンフランシスコで退役し、その日に除籍されました。翌年の1970年にスクラップとして売却され、海軍における長い役割を終えました。

功績

ラドフォードは、第二次世界大戦で12個、朝鮮戦争で5個、ベトナム戦争で4個の従軍星章を受章しており、また合衆国遠征章も受賞しています。これらの功績は、艦の歴史を彩る重要な要素となっています。

関連資料

"USS Radford"に関するさらなる情報は、アメリカ海軍の公式ウェブサイトや、各種歴史的資料を通じて確認することが可能です。

もう一度検索