マキン島

マキン島（Makin）

マキン島は、太平洋に浮かぶキリバス共和国、ギルバート諸島に属する島です。ブタリタリ環礁の北東6kmに位置し、直線的な形状が特徴です。

地理

マキン島は、北から南へ約12.3kmにわたり、5つの小島が連なっています。その中でも、マキン島とケイブ島が主要な島であり、多くの住民が生活しています。3番目に大きな島はオンネ島で、こちらも人が居住しています。これらの島々は、ギルバート諸島の中で最も北に位置し、キリバス全体でも3番目に北にあります（テライナ島、タブエラン島に次ぐ）。

マキン島は完全な環礁ではありませんが、最大の島であるマキン島北部には、0.3km²のラグーンが存在します。このラグーンは、幅15mの水路を通じて外海と繋がっており、水路上には道路橋が架かっています。ケイブ島には、直径約80mの小さなラグーンがあり、海から約60mの距離に位置しています。

かつてアメリカ軍は、ブタリタリ環礁を「マキン環礁」と呼んでいたため、マキン島は「マキン・マング」または「リトル・マキン」と呼ばれていました。現在では、ブタリタリが環礁の名称として定着し、マキン島は単にマキンと呼ばれることが一般的です。

ギルバート諸島はマーシャル諸島の南に位置すると誤解されることがありますが、最も近いノックス環礁でもマキン島から290km離れています。

マキン空港（NGMN/MTK）は、中心街の北東、ラグーンと海に挟まれた場所にあります。

マキンの陸地面積は6.7km²、2005年の人口は2,385人で、2つの村から構成されています。

マキンの島

アオンビケ
キーブ
マキン
オンネ
* テブア・タラワ

マキンの村

気候

マキン島の気候は、近隣のブタリタリ環礁と類似しており、熱帯雨林気候で降水量が多いのが特徴です。年間降水量は平均4,000mmにも達し、タラワ環礁の約2,000mm、キリバス南部の1,000mmと比較しても非常に多いです。エルニーニョ現象が発生すると、降水量はさらに増加します。

歴史

アメリカ合衆国は、グアノ島法をマキン島とブタリタリ環礁に適用することを宣言しました。第二次世界大戦中には、マキンの戦いがブタリタリ環礁（当時はマキン環礁と呼ばれていた）で起こりました。戦場となったのは、マキン島ではありません。

マキン島は、その地理的な特徴、豊かな自然、そして歴史的な背景を持つ、キリバスの重要な島の一つです。

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