ラファエル・ソリアーノ (投手)

ラファエル・ソリアーノ：波瀾万丈な野球人生を送ったドミニカ共和国出身の元メジャーリーガー

ラファエル・ソリアーノ（Rafael Soriano, 1979年12月19日 - ）は、ドミニカ共和国・サン・ホセ・デ・オコア州出身の元プロ野球選手（投手）。右投右打。

プロ入りからマリナーズ時代

1996年、シアトル・マリナーズと契約金5,000ドルで外野手としてプロ入り。スカウトのラモン・デロスサントスは、ソリアーノのプレーをわずか20分見ただけで獲得を決めたという。1999年に投手へ転向し、着実にステップアップ。

2002年5月にはメジャーデビューを果たす。同年は10試合に登板するも、0勝3敗1セーブ、防御率4.56という成績に終わった。

2003年は中継ぎとして40試合に登板し、3勝0敗、防御率1.53と安定した成績を残す。

2004年は右肘の故障に悩まされ、トミー・ジョン手術を受ける。2005年も手術の影響で出遅れた。

2006年は53試合に登板し、1勝2敗2セーブ、防御率2.255の成績を残したが、8月には打球が頭部に直撃するアクシデントに見舞われた。

ブレーブス、レイズでの活躍

2006年オフにアトランタ・ブレーブスへ移籍。2007年はセットアッパー、クローザーとして活躍し、71試合に登板、3勝3敗9セーブ、防御率3.00を記録。

2009年には自己最多の77試合に登板し、1勝6敗27セーブ、防御率2.97の成績を残した。

2009年オフにタンパベイ・レイズへ移籍。2010年はリーグトップの45セーブを挙げ、最優秀救援投手賞を受賞。オールスターにも初選出されるなど、キャリアハイのシーズンを送った。

ヤンキース、ナショナルズ時代

2011年、ニューヨーク・ヤンキースと高額契約を結び入団。しかし、故障の影響もあり、期待されたほどの活躍はできなかった。

2013年にはワシントン・ナショナルズでクローザーとして43セーブを挙げた。

カブス、ブルージェイズ傘下時代、そして引退へ

2015年はシカゴ・カブスでプレーしたが、9月1日に自由契約となる。

2016年はトロント・ブルージェイズとマイナー契約を結んだものの、スプリングトレーニング中に引退を表明した。

選手としての特徴

最速94mph（約151km/h）のフォーシームとスライダーを武器に、クローザーとして活躍。セーブを挙げた際に、ユニフォームのシャツの裾をズボンの外に出すという独特の癖があった。

タイトル・表彰・記録

最多セーブ投手：1回（2010年）
最優秀救援投手：1回（2010年）
ローレイズ・リリーフマン賞：1回（2010年）
DHL デリバリー・マン・オブ・ザ・マンス：3回（2010年5月、7月、8月）
* MLBオールスターゲーム選出：1回（2010年）

まとめ

ラファエル・ソリアーノは、外野手から投手への転向、故障、移籍など、様々な困難を乗り越え、メジャーリーグで活躍した選手である。特に、タンパベイ・レイズ時代の2010年には、リーグ最多セーブを記録し、オールスターにも選出されるなど、キャリアの絶頂期を迎えた。その波瀾万丈な野球人生は、多くのファンに感動を与えた。

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