ラブネス・ゴンドウェ

ラブネス・ゴンドウェ：マラウイ初の女性大統領候補

ラブネス・ゴンドウェ（Loveness Gondwe Chihana、1967年生まれ）は、マラウイの政治家であり、2009年の大統領選挙でマラウイ史上初の女性大統領候補として出馬したことで知られています。

生い立ちと政治への関心

1967年、ゴンドウェはマラウイ北部州ムジンバ県のチコンガ・ジェレ村で、伝統的権威者の家系に生まれました。セカンダリースクール卒業後、ホテルなどで働き、その後、南アフリカ高等弁務局の秘書官として勤務した際に政治への関心を持つようになったとされています。1994年には、民主同盟の党首であるチャクフワ・チハナの息子、イェレマイア・チハナと結婚しました。

国会議員としての活躍

1999年、ゴンドウェは民主同盟の候補として総選挙に出馬し、見事当選を果たしました。当時、彼女は民主同盟の国会議員として、また北部州地域選出の唯一の女性議員でした。2004年の総選挙でも再選を果たしましたが、所属していた民主同盟は結党以来、議席数を減らし続け、1994年の36議席から2004年にはわずか6議席にまで減少していました。国会では、副議長を始めとする様々な職務を歴任しました。

大統領選への挑戦とその後

2008年5月20日、ゴンドウェは民主同盟を離党し、新たに新しい虹の連合（New Rainbow Coalition）を結党しました。翌2009年2月には、大統領選への出馬を表明し、若者の雇用創出や女性の社会進出推進、女性国会議員の増加などを訴えました。選挙委員会への届け出の際には、自由かつ公平な選挙の実施を求めました。

しかし、2009年の大統領選挙では、ゴンドウェは3万2160票（0.72%）しか獲得できず落選。国民議会議員選挙でも、新しい虹の連合の候補は全員が落選しました。選挙後、2009年10月26日には、大統領に当選したビング・ワ・ムタリカ大統領に対し、政策や選挙での当選手法に関する抗議の手紙を送り、非難を行いました。

ラブネス・ゴンドウェは、マラウイの政治において、女性の地位向上と社会進出を訴え続けた重要な人物の一人です。彼女の挑戦は、マラウイの政治史にその名を刻んでいます。

関連項目

マラウイの政治
マラウイの選挙

外部リンク

New Rainbow Coalition Party Website
Gondwe Online

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