ラブミーチャン記念

ラブミーチャン記念：笠松競馬場の2歳牝馬による頂上決戦

ラブミーチャン記念は、岐阜県地方競馬組合が笠松競馬場で開催する、地方競馬の重賞競走です。サラブレッド系2歳牝馬による全国交流競走として知られ、総賞金700万円をかけて競われます。

歴史と変遷：プリンセス特別からラブミーチャン記念へ

この競走の歴史は古く、1977年に「プリンセス特別」として創設されました。当初は東海地区所属の3歳（現在の2歳）牝馬限定の競走でしたが、その後、交流の範囲が拡大し、出走条件も変更されてきました。1996年には東海地区重賞格付け制度においてSPIIIに格付けされ、2010年にはGRANDAME-JAPAN・2歳シーズンに指定され、SPIに格上げされました。

2009年には競走名が「スポーツニッポン杯 プリンセス特別」に変更され、スポーツニッポン新聞社が優勝杯を提供するようになりました。そして、2014年、笠松競馬場で活躍した名馬ラブミーチャンの功績を称え、現在の「ラブミーチャン記念」に改称されました。この名称変更により、回次も第1回に戻り、笠松競馬場における競走馬を冠した記念競走としてはオグリキャップ記念、ライデンリーダー記念に続く3つ目となりました。

施行距離は当初ダート1400mでしたが、2010年からはダート1600mで行われています。出走条件は、時代とともに変化し、当初は東海地区所属馬限定でしたが、現在は地方競馬全国交流競走として、全国各地の競走馬が出走できます。ただし、他地区所属馬5頭以下、東海地区所属馬5頭以上（原則として笠松3頭以上、名古屋2頭以下）という出走枠が設けられています。

競走概要：2歳牝馬の競演

ラブミーチャン記念は、サラブレッド系2歳牝馬によるオープン競走です。負担重量は別定で54kgと定められています。賞金は、1着500万円、2着175万円、3着100万円、4着50万円、5着25万円、着外5万円と、優勝馬には高額の賞金が贈られます。さらに、スポーツニッポン新聞社賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、（公社）日本軽種馬協会会長賞、岐阜県地方競馬組合管理者賞といった副賞も用意されています。

年表：歴史を彩る出来事

1977年：プリンセス特別として創設（ダート1400m、東海所属馬限定）
1979年：施行時期を11月から12月に変更
1992年：施行時期を12月から11月に戻す
1996年：SPIIIに格付け
2001年：馬齢表示の国際基準変更に伴い、出走条件を2歳牝馬に変更
2005年：北陸・東海・近畿地区交流競走
2006年：北陸・東海・近畿・中国地区交流競走
2009年：競走名変更（スポーツニッポン杯 プリンセス特別）
2010年：施行距離を1600mに変更、地方競馬全国交流競走化、SPIに格上げ
2014年：ラブミーチャン記念に改称
2018年、2023年：スポーツニッポン創刊記念杯を冠して施行
2021年：施行時期を11月から10月に変更
* 2022年：施行時期を10月から11月に戻す

笠松競馬場のシンボルレース

ラブミーチャン記念は、笠松競馬場を代表する重賞競走の一つとして、毎年多くのファンを魅了しています。2歳牝馬の競走馬たちが繰り広げる、白熱のレースをぜひご覧ください。今後の展開にも注目です。

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