ラペラ

ラペラとは

ラペラは、着衣格闘技において、特にブラジリアン柔術で広く用いられる技の一つです。ラペラ技の特徴は、主に上衣の裾を利用し、相手を抑え込む方法にあります。ルーツは1936年にまでさかのぼり、日本の柔道家である竹田浅次郎が自著において紹介したことから始まります。ラペラという名称はブラジルの公用語であるポルトガル語で「襟」を意味し、技の性質をよく表しています。

ラペラの技術

ラペラ技自体は、相手の首を自分の上衣の裾で絞める『ラペラチョーク』として展開されます。竹田は著書『対拳式実戦的柔道試合法』において、この技をボクサーに対する有効な絞技として紹介しており、その重要性を示しています。このラペラチョークは、近年ブラジリアン柔術においての人気が高まっており、多くの武道家が用いています。

ルールの変遷

一方で、柔道におけるラペラの利用にはいくつかの制限があります。国際柔道連盟（IJF）の試合審判規定において、上衣の裾や帯を用いて相手を絞める行為は禁止技と見なされていました。しかし、2013年の世界柔道選手権では、選手であるヤーデン・ジェルビがこの技を使って勝利を収め、注目を浴びました。

その後、国際柔道連盟は審判規定を見直し、文言を「自分や相手の」(either your own or your opponents)と明記しました。この変更によって、ラペラによる技術が今後の試合で使用される機会が増えることが期待されています。

腕括りの技術

また、再び柔道に目を向けると、上衣の裾や帯を利用して相手の腕を固定する『腕括り』という技術が存在します。腕括りの技は、相手の腕を半巻まで許されており、1941年には講道館の審判規定によりその利用が規制されました。これは、試合の流れを変えるうえで、重要な技としての位置づけを持っています。

まとめ

ラペラや関連する技は、着衣格闘技の中でも特に注目される技術であり、その背景には歴史的な意義と技術の進化があります。今後もさまざまな大会において、この技術がどのように受け継がれ、変化していくのか楽しみです。

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