ラマー・オドム

ラマー・ジョセフ・オドムの生涯とキャリア

ラマー・ジョセフ・オドム（Lamar Joseph Odom）は、1979年11月6日にニューヨーク市クイーンズ区で誕生した元プロバスケットボール選手です。主にフォワードのポジションで活躍し、実に様々な役割をこなすユーティリティプレーヤーとして知られています。

学生時代の活躍

オドムは高校時代において傑出した才能を示し、パレード誌によるプレーヤー・オブ・ザ・イヤーの称号や、USAトゥデイ紙が選出する全米ファーストチームに選ばれました。高校卒業後、ネバダ大学ラスベガス校へ進学しましたが、そこで5600ドルの裏金を受け取っていたことが発覚し、最終的にはロードアイランド大学に転校しました。同大学では2年生の時にアトランティック・10カンファレンスのトーナメントでの優勝に貢献しました。

NBAキャリアのスタート

1999年のNBAドラフトでオドムはアーリーエントリーを行い、ロサンゼルス・クリッパーズから1巡目4位という高評価で指名され、NBA生活が始まりました。初年度の1999-2000シーズンには、平均16.6得点、7.8リバウンド、4.2アシストという成績を残し、オールルーキー1stチームに選出されるなど鮮烈なデビューを飾りました。

マイアミ・ヒートでの活躍

2003年、オドムはマイアミ・ヒートに移籍しました。2003-04シーズンには、平均17.1点、9.7リバウンドを記録し、ルーキーのドウェイン・ウェイドと共にチームをプレイオフへ導く重要な役割を果たしました。シーズン後、オドムはロサンゼルス・レイカーズにトレードされました。

ロサンゼルス・レイカーズでの成功

レイカーズに加入したオドムは、コービー・ブライアントとの共演が期待されましたが、初年度はチームが苦戦しプレイオフを逃しました。2005年にはフィル・ジャクソン監督が再契約し、チームの再建を進めました。オドムはトライアングル・オフェンスの一環として新たな役割を果たすことになり、シーズンの途中で出現したトリプル・ダブル記録も大きな印象を残しました。特に、07-08シーズンにはパウ・ガソルが加入し、その後のNBAファイナルでの連覇に貢献しました。

ダラス・マーベリックスと復帰

2011年、オドムはトレードでダラス・マーベリックスに移籍しましたが、期待された成績には至らず、2012年には契約を解除されました。その後、再びロサンゼルス・クリッパーズに加入しました。

国際舞台でも活躍

2004年のアテネオリンピックではアメリカ代表として参加し、平均5.8得点を記録して銅メダルを獲得する経験も持ち合わせています。

プライベートとその後

オドムは、交際相手との間に2人の息子と1人の娘をもうけましたが、次男は生後6ヶ月で乳幼児突然死症候群により亡くなりました。この悲劇を抱えている彼は、後にドラッグ依存症に苦しむことになります。2012年にはリハビリ施設に入所しましたが、3週間で退所し、その後行方不明となる場面も報じられました。2016年には妻のクロエとの離婚が成立しました。

2015年10月には、意識不明の重体で発見されるなど波乱の人生を歩んでいるオドムですが、その元気な姿を再び見せることができることを願うファンが多いのも事実です。バスケットボールの世界では彼の名は今も広く知れ渡っています。

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