ラルブル・コンペティション

ラルブル・コンペティション：フランスのモータースポーツ界を彩る名門チーム

1988年、ジャック・ル・コントによって設立されたラルブル・コンペティションは、フランスを代表するレーシングチームとして、世界中のモータースポーツファンに知られています。デュ・ヴァル・ド・ヴィエンヌ・サーキットを本拠地とし、ポルシェ、フェラーリ、クライスラーといった名だたる自動車メーカーとパートナーシップを結びながら、数々の栄光を掴んできました。

輝かしい戦績：類まれな勝利の数々

ラルブル・コンペティションの成功は、その卓越した技術力と戦略、そしてドライバーたちの高いスキルによって支えられています。特にル・マン24時間レースでは、幾多のドラマチックなレースを戦い抜き、数々のクラス優勝を達成しています。

1993年にはポルシェ・911カレラRSRでGTクラスを制覇、翌1994年には同車でLMGT2クラスを制覇するなど、早いうちからその強さを示しました。2000年代に入ると、クライスラー・バイパーGTS-Rを駆り、FIA GT選手権で2001年と2002年と連続してGTクラスのチームチャンピオンを獲得。スパ24時間レースでも総合優勝を達成するなど、圧倒的な強さを見せつけました。

2006年にはル・マンシリーズのGT1クラスで年間優勝を果たし、2010年にはサリーンS7-Rでル・マン24時間レースのLMGT1クラスを制覇するなど、その活躍は多岐に渡ります。そして2011年、シボレー・コルベットC6.RでLMGTE-Amクラスを制覇。2012年には同車でWEC（FIA世界耐久選手権）LMGTE-Amクラスでも年間チャンピオンに輝き、コルベットでLMGTE仕様のチャンピオンシップを獲得した最初のチームとなりました。

チームの変遷と挑戦：時代の流れに合わせた戦略

ラルブル・コンペティションは、常に時代の流れを読み、最適な戦略を選択することで成功を収めてきました。2008年にはサリーンS7-Rでル・マンシリーズとFFSA GT選手権に参戦。2009年のルマン24時間レースへのエントリーは拒否されましたが、2010年には再びル・マンシリーズに参戦し、見事年間クラス優勝を果たしました。

2011年以降は、GT1クラスが廃止されたことに伴い、LMGTE-Amクラスに参戦。シボレー・コルベットC6.RやコルベットC7.Rで世界耐久選手権を戦い抜き、2014年にはヨーロピアン・ル・マン・シリーズにも参戦するなど、幅広いレースカテゴリーに挑戦を続けています。
2018年から2019年には、世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦、リジェJS P217でレースを戦いました。

主要な実績：歴史に刻まれた偉業

ラルブル・コンペティションは、長年にわたり数々の輝かしい実績を残してきました。その一部を以下に示します。

ル・マン24時間レース:
1993年 GTクラス優勝 (ポルシェ 911 カレラ RSR)
1994年 LMGT2クラス優勝 (ポルシェ 911 カレラ RSR)
2010年 LMGT1クラス優勝 (サリーン S7-R)
2011年 LMGTE-Amクラス優勝 (シボレー コルベット C6.R)
2012年 LMGTE-Amクラス優勝 (シボレー コルベット C6.R)

FIA GT選手権:
2001年 GTクラス チームチャンピオン (ダッジ バイパー GTS-R)
2002年 GTクラス チームチャンピオン (ダッジ バイパー GTS-R)

スパ24時間レース:
2001年 総合優勝 (ダッジ バイパー GTS-R)
2002年 総合優勝 (ダッジ バイパー GTS-R)

その他:
ル・マンシリーズ、インターコンチネンタルルマンカップでの複数回のクラス優勝
* 鈴鹿1000km (BPR GTシリーズ時代) 総合優勝 (1994年)

ラルブル・コンペティションは、その歴史と実績によって、モータースポーツ界における重要な存在となっています。今後も、革新的な技術と戦略で、世界のトップカテゴリーで活躍し続けることが期待されています。

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